文化庁の文化審議会国語分科会が、SNSやメールなどで使う独特な言葉を「打ち言葉」と表現し、ネット上で話題となっている。

文化庁は3月2日、文化審議会国語分科会で進めていた「コミュニケーションの在り方」及び「言葉遣い」についての検討結果を取りまとめ、「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」として発表した。

報告では、言語コミュニケーションの種類には「話し言葉」や「書き言葉」があるが、電子メールやSNSなどでのやり取りは、“文字に表すという点では書き言葉に入る”としながらも、一回のやり取りで交わされる情報量が少なく、“話し言葉の要素を多く含む”と指摘。そして、これらのキー入力を伴う新しい書き言葉を「打ち言葉」と表現したのだ。

具体的には、顔をデザインした絵文字や「おk」「うp」などのローマ字誤変換を由来とするネット俗語などが「打ち言葉」になるとのこと。また、文部科学省が実施した平成27年度「国語に関する世論調査」によると、「おk」や「うp」のようなネット俗語は、10代の5割以上が「使うことがある」と回答しているが、50代以上では「見たことがない」との回答が6割を超えており、その認知度には世代間ギャップがあるようだ。

今回新たに生まれた「打ち言葉」という呼び方。Twitterでは、

“『打ち言葉』とか言ってる時点で何も理解してなさそう。 ”

といった批判的な声もあったが、

“打ち言葉】 さすが国語分科会 d(^_^o)ソレ伝わるわ ”(原文ママ)
“これ面白い、絵文字も打ち言葉(ネットスラングの類い)も確かに情報伝達には一役買っているわけで…新たな言葉として認めるのは、言語学の世界が柔軟であることの証なのかも。”
“「打ち言葉」って初めて聞いた。まぁ意味はよくわかる。 ”

などと、的確な表現だと納得するネットユーザーも多い。また、

“おkや絵文字は「打ち言葉」という表現になったみたいですね! 呼び名があるとわかりやすいですが、硬いですよね(笑) ”(原文ママ)

との意見もあり、砕けた俗語を指すわりに、「打ち言葉」という表現そのものが砕けていないと感じるユーザーも。

時代に合わせて変化していくのが言葉というもの。今後は「打ち言葉」がもっと身近な存在となっていきそうだ。
(小浦大生)

■関連リンク
・「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」について - 文化庁
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401904.html

・「打ち言葉」での検索結果 - Yahoo!検索(リアルタイム)
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E6%89%93%E3%81%A1%E8%A8%80%E8%91%89