初めての管理職、どうすれば? 不安を抑える3つのコツ

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現職に就いてからはや数年。同僚は好きだし、オフィスも申し分なく、居心地が良い。だが一方で、毎日のルーティンに飽き始めた。

そんな中、昇格試験に挑戦してみる。時間もたち、試験のことをほぼ忘れてしまった頃、上司から個人的に話をしたいので早めに出勤するよう言われる。こんな風に呼び出されることはめったにない。試験に合格したのか、それとも解雇か……。

上司のオフィスに向かい、息を呑んで結果を待つ。すると「昇格です。おめでとう! 明日からオフィスが変わります」との言葉。その瞬間は、職を失わなかったことに安心する。そして次に来るのが歓喜。一夜の間に昇給と新たな役職を手にしたのだ。

しかし、そこでパニックが徐々に忍び寄る。これほど責任ある役職についたことは今までない。昨日までは自動操縦で仕事ができたのに、これからは一段上のレベルへと進まなければならない──。

新たな職務に圧倒されるか否かは、すべて自分の心持ち次第だ。ここでは、新たなリーダーシップの役割に慣れるまで平静を保つための3つのコツを紹介する。

1. 全体像を想像しない

本能的に心配してしまうのも分かるが、新たな職務の全体像やあらゆる責任を考えてやきもきするのはやめること。これでは、ストレスを感じるだけだ。

新たなデスクで、自分のすべきことについて想像を膨らませ、圧倒されてばかりいる時間はない。仕事中、あらゆる業務について次から次へと心配していると、帰宅してもそのストレスを手放すことができず、プライベートの時間まで影響されてしまう危険がある。

重要なのは、新たな職務に飲み込まれないようにすること。「1日ずつ」仕事をこなそう、というのはよく言われるアドバイスだが、私からはそれをさらに一歩進めて、「1時間ずつ」仕事をこなすことを勧める。ある一つのプロジェクトに必要なものを考え、少しずつ取り組みを開始しよう。

仕事とは、職責の間の細かい隙間に存在するものだ。ちょっとした業務にも注意を向けて気配りすれば、新たな役職に恥じない働きができる。

2. 失敗を認める

完璧なマネジャーらしくあろうと努力するのではなく、失敗を認めることに慣れよう。無視できないほど大きくなる前に、失敗に対処すること。自分の行動全てに最初から責任を持ち、自分がこの役職の適材だということを証明しよう。

ちなみにここでの失敗は、あなたのものばかりとは限らない。部下を持つようになった今では、あなたの部下の失敗は、あなたの責任としてみなされるだろう。

失敗したチームメンバー本人に責任を押し付けたい衝動に駆られるだろうが、これはリーダーの取る行動ではない。良いリーダーは、自分の監督下で起きた問題に対し、全責任を取るものだ。こうすれば、周囲の人もそれを模範とし、同じような行動を取るようになる。

3. 助けを求める

新たな仕事についてのあらゆることに神経質になっているのに、助けを求めるのをためらってしまうかもしれない。表向きは自信があるように見せたい。自分のやるべきことなんて既に分かっている、と。だが、あなたが最初からうまくできることを期待する人はいない。

新しいポジションに就く人は誰しも、落ち着くまでの間に指導を必要とする。自分で解決しようとするのではなく、問題のごく初期段階で助けを求める方が、マネジャーとしては好印象だ。今までに経験したことのない状況に陥った場合、以前同じ状況に置かれた人から助言を受けていれば、成功の確率が上がる。

また、助けや助言を求めることで自分が無能に映ると思っているようであれば、それは心配無用だ。複数の調査によると、必要なときに助けを求める人の方が、実際はより有能だと思われることが分かっている。

昇進を受け入れ、新たなリーダーシップの役割に備えた後は、こうした初めての緊張感をしっかりと受け止めよう。しかし同時に、マネジャーになる上で大事なことは完璧な経歴を持つことではないと覚えておくこと。失敗により、親近感の持てるリーダーとなることができ、社員が助言を必要としているとき、現在抱える問題について話したいときに求められる人になる。

毎日ポジティブかつ熱心な態度で臨み、仕事をやり抜く意欲を見せれば、新たな職務に就いたあなたの適性を疑う人などいないはずだ。失敗を認めたり、助けを求めたりすれば、尊敬を集められる。また、周囲の人も皆あなたのような行動を取るよう触発されるはずだ。