内野聖陽

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俳優の内野聖陽が5日、東京・渋谷のNHK放送センターにて、ドラマ『どこにもない国』の試写会に出席した。

同作は、終戦後、旧満州に取り残された150万を超える日本人の帰国を実現に導くため、わが身を捨てて奔走した男らを描くものだ。

主演を任された内野は「戦争に関しては、今までの知識によるものだけ。物語を見せていこうとする際に、知りたくなって、満州に関する資料を読み漁った」と思い立った行動を明かした。

そして、分かったものの一つに「僕らの周り、探せば、負の遺産がたくさんある。それは、日本だけでなく、世界じゅうにある」と紹介した。

「満州からの引き揚げに関して言えば、長野にある満蒙(まんもう)開拓平和記念館。僕はそこに行って、本当に感動しました」

「入ってみたら…、歴史とは、政治とは、国策とは…などと、色んなことを考えることが出来ました」

記念館を訪れてみて「戦争を知らない、今の世の中。平和を訴えようとしても、説得力がないから、想像力で訴えていくしかないと思った」と得たものがあったという。

内野は、改めてメッセージを発信。

「本当の平和の意味や戦争を、80、90歳の方は語れるかもしれない。でも、僕らは、負の遺産から学習しなくてはいけない。今回のドラマが、キッカケになれば嬉しい。僕も戦争のことを何も知らなかったので」と伝えていた。

ドラマ『どこにもない国』は、3月24日と31日の2回に分けて、NHK総合にて放送される。

試写会には、内野のほか、原田泰造蓮佛美沙子満島真之介らが出席。なお、木村佳乃は、インフルエンザのため欠席した。

▼ ドラマ『どこにもない国』試写会より

(左から)蓮佛美沙子内野聖陽原田泰造満島真之介


▼ 内野が突然「会見で帽子を被っているのは」と満島に近寄った


▼ 他の役どころのため、ド派手なヘアースタイルが披露された


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