放送当初から「悪の組織がブラック企業にしか見えない」などとネット上で話題になっている『HUGっと!プリキュア』。3月4日放送回では、頑張っている人への応援の難しさも描かれており、大きな反響が出ている。

前回放送では、キュアエールの野乃はなが、クールな同級生・輝木ほまれをプリキュアに誘う。しかしほまれは元々フィギュアスケートの選手で、ジャンプを失敗したトラウマから変身することができなかった。

そんなほまれを「フレフレほまれちゃん!」と応援するが、「やめて!」と拒否される。今回の放送では指南役のハリーが、

「そっとしたいたれや。十分がんばっとるヤツにがんばれいうんは酷やで」

と諭した。

「頑張って折れた子に『頑張れ』っていう残酷さ、絶対あるよね」

このセリフにネットユーザーから「真意を突いている」と共感の声があがっている。同作は"応援"や"チアリーディング"がモチーフになっているため、

「簡単にフレフレ頑張れなんとかなる、だけの根性論じゃなくて応援する側もされる側も難しいんだよって語ってきた今日のプリキュア沁みた」
「ただただ『がんばれ』言って応援するんじゃなくて見守ることも応援だっていう教育をしてるのが良い」

などという声も寄せられた。たしかに、よかれと思った応援が、相手を傷つけてしまうこともある。それを子ども向けアニメで描いている作品は中々ないだろう。また前回、ほまれがトラウマを乗り越えられなかったシーンを描いたことで、

「頑張って折れちゃった子に頑張れっていう残酷さって絶対あるよね。子供向けアニメだから、トラウマを抱えた子でも再び応援されたら速攻キュアエトワールになっちゃうんやろ…って思ってたけど、そうしなかったことでめっちゃ今作のプリキュア好きになりました」

と、好感を抱く人も少なくはなかった。

「プリキュアは子供から大人まで教育的」

その一方で、大人は「がんばれ」と言われる辛さを理解できるが、「小学生以下の子供に分かるわけもない」という声も上がっている。また、

「例えばこのプリキュアのシーンを見て納得した子がいたら、その子の中では『頑張ってる時に頑張れって言われるのは嫌なこと』っていう認識になるわけで」

という人もいる。「頑張れ」ということは、必ずしも悪いことではない。中には、東日本大震災以降、「無責任な"頑張れ"は良くない」という風潮があることを指摘する人もおり、「ここで今一度改めて言葉の意味、定義が良いものとして認識されれば」とコメントする人も。

ちなみに今回、クライアス社のチャラリートが「新しいプリキュアが見つかった」という報告を怠り、上司に叱責されるシーンがあった。これに対して、

「まさかハグプリで報・連・相の重要性を説かれるとは今年のプリキュアは働く俺たちに何かを問いかけているように思える…」
「悪い方の報告ができない人ってのは実際けっこう居るんよなぁ。しかし報告怠って叱られるとか稟議承認とか敵はちゃんと組織運営してるなぁ…」

などと感じる人も多かった。中には、「組織の報連相から応援することの難しさまでとくプリキュアは子供から大人まで教育的だな」という人もいた。