小平奈緒【写真:Getty Images】

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小平は500メートルの連勝を27に伸ばすも、1000メートルを棄権し総合2連覇は逃す

 平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)が4日、中国・長春で行われた世界スプリント選手権に出場。五輪後の初戦だった前日(3日)の500メートルに続き、この日も500メートルでは優勝し、同種目での連勝を27に伸ばしたが、直後の1000メートルは体調不良で棄権した。総合2連覇を逃した小平だが、世界のファンからは労いの言葉が相次いだ。

 前日に続いて500メートルを制した小平。しかし体調は万全とは程遠かったのだろう。タイムは37秒23から37秒72に落としていた。そして続く1000メートルのレース前に棄権を申し入れた。

 五輪では1000メートルの銀、そして500メートルで悲願の金メダルを手にした小平。日本選手団の主将という大役を担い、閉会式では旗手も務めた。帰国後も報告会など公式行事をいくつもこなし多忙を極めた。

 そして日本滞在わずか2日足らずで、再び中国入り。疲労がピークに達する中で、ライバルのヨリン・テルモルス(オランダ)らを破る快走を見せたのは金メダリストの意地だった。

ファンからは労いの声が続々 「無理する必要はない」「大会にとっても悲しいこと」

 総合2連覇こそならなかったが、ツイッターには海外のファンから小平を労う声が続々と書き込まれた。

「早期回復を願っている。うまくいけば、すぐにでもスケートに復帰することができるだろう」
「君が体調不良だなんて、なんと残念なことか。早い復帰を祈っている」
「本当に残念だ。1000mで優勝する君が見たかった」
「早く良くなって!」
「あなたにとっても悲しいことで、大会にとっても悲しいことだ。早く治ってほしい」
「ここで無理する必要はない、チャンピオン。ゆっくり休んでくれ」

 重圧とも戦い続けた小平。しばしの休息を経て、再び表彰台の頂点に上がる姿を見せてくれるはずだ。(THE ANSWER編集部)