By Blake Patterson

Apple製品に限らず製品の寿命を正確に予測するのは難しいもので、保障期間を過ぎると故障のリスクと付き合わざるをえません。あらかじめ製品の寿命を予測できれば、事前に買い換え計画を立てられるかもしれませんが、寿命の正確な予想はそれほど簡単ではありません。ところが、Asymcoのアナリストであるホレース・デデュー氏によると、Apple製品の平均寿命をある程度予測できるそうで計画的な交換が可能になるとのことです。

Determining The Average Apple Device Lifespan | Asymco

http://www.asymco.com/2018/03/01/determining-the-average-apple-device-lifespan/

デデュー氏によると、Apple製品の寿命の傾向は、累積のデバイス販売台数と、現在の使用台数がわかると読み取ることができるとしています。以下のグラフは縦軸に累計の販売台数、横軸は時間軸を表し、2007年の第2四半期からの売上台数を表しており、この売上台数に各四半期時点での使用台数を「Active」として赤丸で表し、使用台数の推移を灰色の曲線で示しています。



ここで2013年第2四半期のデバイスの平均寿命を調べる場合は、2013年の端末の全売上台数に対し、ある時点(ここでは2017年第4四半期)の端末総売上台数から使用台数を引いた値が同じ、もしくは大きくなれば、2013年第2四半期の販売端末が平均寿命にあたるとのことです。つまり、2013年第2四半期に購入したデバイスは、2013年第3四半期から2017年第4四半期までの期間内で平均寿命を迎えるというわけです。



このグラフの「端末台数」に含まれる端末には、iPhoneだけでなく、iPadやMacBookなどのApple製品全般にわたるとのことで、販売台数に関する情報はAppleで決算方向などで定期的に報告されているので利用可能です。また、利用台数の情報は公開されていませんが、デデュー氏の別の記事によると、ロジスティック関数にデデュー氏が考案したパラメータを使用することで、高い精度で利用台数を予測することができるとのことです。この値を使用すれば、誰でもApple製品の平均寿命を予測することが可能になるとしています。