毎日使うゾ! ソニー「wena wrist pro」

 本連載前回分でレビューしたソニーの「wena wrist pro」(公式ページ)。腕時計用の金属バンドのなかにスマートウォッチ的な機能を搭載した、スマートウォッチならぬスマートウォッチバンドです。

ソニーの「wena wrist pro」。腕時計用として汎用できる金属バンドで、スマートフォンとBluetooth接続して使います。LEDや有機ELディスプレイによりスマートフォンの通知を表示でき、活動量計としても機能します。楽天Edyなどの電子マネー機能も搭載。満充電からだいたい1週間程度は連続使用できます。ネット通販で税込3万7670円でした。

一般的な腕時計に装着でき、バネ棒部分が「レバーピン」と呼ばれるワンタッチ式なので、専用工具を使わずとも腕時計に脱着できます。ヘッド(時計部分)を自由に交換でき、好みのヘッドをスマートウォッチ化できるというわけです。バンド幅(ラグ幅)22mmの腕時計に対応しますが、別売パーツを使えば18mmや20mmの腕時計にも使えます。ただし、腕時計の形状などによっては「wena wrist pro」を装着できない場合もありますので注意が必要です。

 筆者がwena wrist proを購入したのは2017年末。これまでスマートウォッチの類をいくつか使ってきましたが、正直なところ「購入当初はよく使うけれど、しばらくすると飽きてあまり使わなくなる」というケースが多かったです。しかしwena wrist proはほぼ毎日使っています。

 なんでだろう? と考えてみると、結局使うのが楽しいんですね。というのは、気分次第でヘッド(腕時計本体部分)を交換できるから。上の写真のような「レバーピン」の機構があるので、慣れれば1分かからずヘッド交換ができます。

wena wrist proなどのwenaシリーズの特徴のひとつとして、ヘッドを手軽に交換できることがあります。wena wrist proからヘッドを外すのに十数秒、別のヘッドをwena wrist proに装着するのに数十秒程度かかる感じ。慣れれば1分程度でヘッド交換できます。

 写真のようにヘッドのバンド幅(ラグ幅)がwena wrist proに合致すれば、ヘッドを自由に交換できます。交換作業も手軽。行動に応じて好みのヘッドをスマートウォッチ化できるので、「好きなヘッドをより高機能化して便利に使える」という楽しさがあります。

 率直な話、手持ちのヘッドに価値がひとつふたつ加わるという印象。好みのヘッド+通知機能+電子マネー機能、みたいな。気に入っている腕時計ヘッドを、より楽しく実用的に使えるようになるというイメージです。「主役はあくまでも腕時計ヘッド、スマートウォッチ的機能は腕時計に付加価値をもたらす脇役」というスタンスはwena wrist proの大きな良さだと思います。

 というわけで以降、筆者のwena wrist pro利用スタイルをご紹介したいと思います。「wena wrist proユーザーの実態」の一例としてご覧ください。

5種のヘッドをスマートウォッチ化♪

 まず、筆者がwena wrist proと組み合わせて使っているヘッドをご紹介。ちょっと趣味が偏っている? みたいな感じはありますが、ご愛敬。写真でザザザッと見ていきましょう。

公式ページ)。スケルトン・シースルーバックの機械式腕時計です。黒の革バンドが付属していますが、wena wrist proの金属質感ともよくマッチしていると感じます。">

これら5種類のヘッドとwena wrist proを組み合わせて使っています。右写真はTISSOT(ティソ)の「T-COMPLICATION SQUELETTE(T-コンプリカシオン スケレッテ)」(公式ページ)。スケルトン・シースルーバックの機械式腕時計です。黒の革バンドが付属していますが、wena wrist proの金属質感ともよくマッチしていると感じます。

ニュースリリース)、ベゼル(ヘッド周囲)が黒いのが2017年モデル(公式ページ)です。どちらも、方位や高度をアナログ針で指し示す様子が非常に楽しいヘッド♪">

どちらもシチズンのPAROMASTER(プロマスター)「エコ・ドライブ アルティクロン」です。電子方位機能と高度計測機能を持つソーラー充電ヘッドで、クォーツ式。シルバーが2013年モデル(ニュースリリース)、ベゼル(ヘッド周囲)が黒いのが2017年モデル(公式ページ)です。どちらも、方位や高度をアナログ針で指し示す様子が非常に楽しいヘッド♪

レビュー記事)。右はカシオの「プロトレック PRW-2500-1JF」(公式ページ)。バンド色がいまひとつマッチしていない感じですが、腕に着けてしまえばあまり違和感はありません。プロトレックのほうは、構造上、wena wrist proの装着感が少し緩めで若干のガタつきがあります。">

左はカシオのフルメタルGPSハイブリッド電波ソーラー腕時計「OCEANUS OCW-G1000B-1A2JF」(レビュー記事)。右はカシオの「プロトレック PRW-2500-1JF」(公式ページ)。バンド色がいまひとつマッチしていない感じですが、腕に着けてしまえばあまり違和感はありません。プロトレックのほうは、構造上、wena wrist proの装着感が少し緩めで若干のガタつきがあります。

 5種のヘッドは、それぞれ見栄えや機能性、動作の楽しさや実用性などで気に入っています。ですが、単体で使うと「それだけ」という感じ。最初は楽しいんですが、「まあこういうモンだし」的に慣れてくると「好みではあるけれど少し醒めた」という感覚になったりします。

 しかしそこにwena wrist proが加わると、気に入っていた腕時計ヘッドが、再び強く輝き出すような感じに。「やっぱりこの腕時計イイわ〜」という気分になり、さらにスマートウォッチ的な機能も加わって、「少し醒めた気分」が「楽しさ再燃の気分」になったりして、嬉しい♪

 また、手持ちの腕時計ヘッドとwena wrist proの組合せを試していると、独特のワクワク感があったりします。「このヘッドとwenaの合体は、どういう感じになるんだ〜?」みたいな。組み合わせてみて「ん〜イマイチだったかも」というのもありますが、「この組合せは意外にもイイ!」とテンションが上がることも。そんな部分もwena wrist proの楽しさだと思います。

こんなのがあると便利カモ!?

 腕時計ヘッドとwena wrist proの組合せを試す場合、あらかじめ腕時計ヘッドからバンドを外しておく必要があります。そのとき、ヘッドとバンドを接続している「バネ棒」という部品を「少し縮めながら外す」という作業が必要。そのときに使う「バネ棒外し」という道具も要ります。

左はごく普通のバネ棒外しです。時計バンドを買ったらオマケで付いていました。中央は有名な時計用工具メーカー「BERGEON(ベルジョン)」のバネ棒外し。右はバネ棒の両端を同時に縮めることができる「両バサミ式(両つかみ式)」のバネ棒外しです。

 上写真中央のBERGEON製バネ棒外しですが、評判が良いので買ってみたら、あら使いやすい! 多くのケースでバネ棒をしっかり縮めつつホールドでき、スムーズに外せます。失敗しにくいのでヘッドに傷を付けたりもしにくい感じ。

 それから両バサミ式バネ棒外し。バネ棒の両端にある「縮むピン」を同時に縮めつつヘッドに脱着できる工具です。BERGEON製も存在しますが、かなり高価なので類似品を購入ました。で、使ってみたらアラこれも便利〜♪ 一発でバネ棒を外せる! バネ棒をヘッドに入れるのも一発だったりする! 最初からコレ使っときゃ良かった的な利便とスムーズさがあります。バネ棒の扱いに不慣れな人ほどコレがオススメかも。

 それから、場合によっては複数のヘッドを携帯し、wena wrist proと組合せを変えつつ使いたいことがあります。「移動中はこっちのヘッドを使って、ミーティングのときはこっち」とか。そんな場合に「ヘッドを入れて携帯できるケース」があると便利です……っていうか、ヘッドをハダカで持ち歩くのもナンですので、ヘッドケースとして使えるモノをいくつかご紹介。

クルマのスマートキー×2個が収まるケース。これが腕時計ヘッドを収めるのにちょうど良いサイズで、2個のヘッドを別々に収められました。金具類は極力取り外し、それでもまだヘッド傷つきが気になるようでしたら、メガネ拭きなどでヘッドを包んで携帯。

こちらは革製のペンケース。ヘッドが3つ収まり、適度な保護性もあります。なかでヘッドどうしが接触するのが気になるなら、やはりメガネ拭きなどを緩衝材として使います。

コレ凝り!」で紹介した「不織布とシーラーでものづくり♪」にある方法でヘッドケースを自作。2つのヘッドが入り、傷防止になり、少々の保護性もあります。好みの色やサイズで手軽につくれますのでゼヒ。">

別コーナー「コレ凝り!」で紹介した「不織布とシーラーでものづくり♪」にある方法でヘッドケースを自作。2つのヘッドが入り、傷防止になり、少々の保護性もあります。好みの色やサイズで手軽につくれますのでゼヒ。

これも不織布での自作。ヘッド3個用ケースです。不織布は薄くて強度もありますので、耐衝撃性をあまり求めないなら、ヘッドケースづくりにオススメの素材です。

 それから、腕時計用のバンド。wena wrist proと組み合わせる「バンドが付いていないヘッド」に対し、「臨時的にすぐ装着できる腕時計バンド」があると便利です。「たまには気分を変えて、wena wrist pro無しで、普通の腕時計として使おう」みたいなとき。最近では、ワンタッチで脱着できるタイプのバンドも増えつつあり、wena wrist proの「レバーピン」機構と同様の手軽さでバンドを脱着できます。

Amazonで購入した金属製メッシュ腕時計バンド。「ミラネーゼ ワンタッチ」あたりのキーワードで検索できます。指先で縮められるバネ棒により、腕時計への脱着がワンタッチで行えます。こういったバンドを使えば、wena wrist pro用に「バンドを外してしまったヘッド」でも、すぐに普通の腕時計として利用できます。

 てな感じで、ワンタッチの腕時計バンドを使ったり、ヘッド用ケースをアレコレ選んでみたり、時計用工具にちょっと凝ってみたり。wena wrist proはいろいろな腕時計ヘッドと組み合わせることを前提とした製品ですので当然かもしれませんが、wena wrist proを活用し始めると腕時計関連全般に興味が向いたりして、それもまた愉快です。

ときにはwena wrist proをApple Watchと合体させたい!

 筆者はたまにApple Watchも使っています。たとえばiPhoneにBluetoothヘッドホンを接続して使うとき、Apple Watchは無線リモコンとしてかなり実用的。再生関連の操作もできますし、アーティスト名や曲名もわかりますし。ほかにも便利な機能を多々持つApple Watch。

 そうなるとやはり、ときにはwena wrist proにApple Watchを装着して使いたいと思うことがあるわけです。ただし、Apple Watchは普通の腕時計ヘッドとは違い、汎用的なバンドを装着できません。Apple WatchにはApple Watch専用バンドしか装着できないつくりになっています。

Apple WatchとApple Watch専用バンドを接続する金具は独自形状。このままでは一般的な腕時計バンドをApple Watchに装着することはできません。

 しかし、Apple Watchに一般的な腕時計バンドを装着するためのアダプターが存在します。サードパーティー製ですが、筆者が知るなかで「定番」として一定の評価を得ているものが2つのメーカーから発売されています。

 ひとつはSEVENSIXTEENの「CLICK」(公式ページ)。もうひとつはSTEEL CONNECTの「Apple Watch Strap Adapter」各種(公式ページ)です。

左がSEVENSIXTEENの「CLICK」で、右がSTEEL CONNECTの「A adapter for Apple Watch - Silver Aluminium」です。どちらも基本的には「Apple Watchに一般的な腕時計用のバンドを装着するためのアダプター」で、各種バンド幅(ラグ幅)用が売られています。

写真は、CLICKをApple Watchに装着し、そこにwena wrist proを装着した様子。wena wrist proとApple Watchが合体しました。もう一方のアダプターでも同様の結果が得られます。

 SEVENSIXTEEN製とSTEEL CONNECT製のアダプターですが、使用感は、まあどちらもだいたい同じです。精密なつくりで、Apple Watchとしっかり嵌合し、グラつきもありません。wena wrist proを装着した感じは安定感があって良好。

 これらのApple Watch用アダプター、wena wrist proを使っていなくても便利だと思います。理由は「Apple Watchにいろいろな腕時計バンドを装着できるようになるから」です。Apple Watch愛好家なら、こういったアダプターをひとつ持っていると楽しさが広がるかも、です。

 といった感じの筆者的wena wrist pro活用スタイル。ザザザッと駆け足で見てきた感じではありますが、ご参考になれば幸いです。