この原稿を書いているのは、Mobile World Congress(MWC) 2018が終わった次の日です。今回は航空会社のストライキで乗継便が翌日に変更されたり、バッグがなくなったとシャルル・ド・ゴール空港で騒いだり(便が変更された際に、航空会社が荷物の到着地を経由地のパリから目的地のバルセロナに変えてくれていただけでした)、白タクに100ユーロも払ったりと、始まる前は散々でしたが、始まってしまうと、あっという間。家に到着するまでが出張ですが、どうやら無事に終わりそうです。

 今回のMWCで個人的に感じたのは、「売れていないとか、なんだかんだ言われているけど、やっぱりiPhone Xの影響力大きい」「スマホが成熟して、結構いい雰囲気のミッドレンジ、エントリーモデルがわんさか。変態端末も目につく」「5Gが本当に直前!」といったところでした。5Gは来年にも始まるところが出てくるはず。どの通信事業者が最初に「商用5G始めました」というのか、どのメーカーが「5G端末あります」というのか、非常に気になり始めています。

eBayで購入したVodafoneアイルランドのSIM。こんな封筒で、普通の手紙のように届いたのでちょっとびっくり

 ところで、海外出張といえば通信環境をどうするかが問題でもあり、楽しみでもあるのですが、今回、私自身は2枚のSIMを用意し、HUAWEI Mate 10 ProとSIMロックを解除したiPhone Xで使いました。1枚のSIMは、MWCの1カ月ほど前にeBayでVodafoneアイルランドのSIMを購入しました。実は以前、同じSIMを業界の大先生に1枚譲っていただいたのですが、忙しくしている間に追加チャージをすっかり忘れ、使えなくなっていました。H先生、申し訳ありません。

 それにしても、eBayもAmazon.comも、今は日本にいながら簡単に買い物できてしまうのですね。配送料がかからないタイプで注文したのですが、3日後くらいに「発送しました」という連絡が届き、その後、土日を除いた7営業日くらいで届きました。

 EU内はローミング料金がかからなくなったので、基本的にどこの通信事業者のSIMでも、各国で契約したプランのまま使えるようです。Vodafoneアイルランドの場合は、EU以外の国でも、例えば北米・カナダでは約3ユーロ、さらにそれ以外の地域でも約5ユーロで、1日200MBのデータ通信が使えます。ヨーロッパ周遊に便利なのはもちろんですが、それ以外の世界各国でかなりお安く通信できるのが魅力なので、今度こそチャージを忘れず、維持したいと思っています。

 また、バルセロナに到着してからは、フラッと入ったOrangeで、通常3GBで20ユーロ、購入時はキャンペーンで、6GBに容量がアップしたプリペイドSIMを購入しました。購入したときは満足していたのですが、その後、周りの人たちがVodafoneスペインの4.5GBで10ユーロというSIMをわらわらと購入し、ちょっと悔しい思いをしました。

今回、初めてOrangeのSIMを購入。PINコードが書いてあるので、変更するまで台紙は捨てられません。特に不満はありませんでしたが、やっぱり10ユーロのVodafoneにすればよかったと少し後悔

SIMロックを解除したiPhone XとMate 10 Proに挿して利用。当然、何の設定も必要ありませんでした。今度は設定が必要なMVNOのSIMにチャレンジしてみようかと考え中です

Google翻訳でスペイン語を解読。英語も読むと時間がかかって面倒なので、コピペして翻訳しがち

 なお、日本からauのSIMを持ってきていたので、経由地のパリからバルセロナでSIMを購入するまでは、iPhone Xに挿して「世界データ定額」を使いました。もちろん、au Star会員なので1カ月に一度の利用は無料。今回はMWCが2月と3月にまたがったので、帰りも世界データ定額で無料のデータ通信を堪能する予定です。こんなに素晴らしいサービスを提供してくれているのに、テザリングのオプション料金を徴収するなんて……。auさん、冷たいですよ。

 泊まったアパートは例によってWi-Fiが非常に遅く、かつ、携帯電話の電波が届きにくい場所だったため、アパートでの作業は苦労しましたが、屋外でスマホを使っている限り不満はありませんでした。「Google翻訳」や、Mate 10 Proの「Translator」(Microsoft翻訳のMate 10 Pro版)にも助けられました。メッセージの文をコピーして、アプリにペーストすれば、英語はかなりバッチリと、スペイン語でもなんとか理解できる日本語に翻訳されます。

 最初にMWCを取材した5年ほど前はWi-Fiルーターで、翌年からプリペイドSIMを利用。最近はeSIMやらクラウドSIMやらが登場し、大手キャリアさんの海外ローミングも1日1000円レベルになって、海外でのネット環境の準備がお手軽になりました。来年はどんな用意をしていくことになるのか楽しみです。