【ファンキー通信】歌舞伎町の人気ホストがひと肌、脱いだ!?

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 東京一の歓楽街といわれる歌舞伎町に、一風変わった団体が出現したのをご存知だろうか? なんと、それは歌舞伎町のホストたちによるボランティア団体だ!「ホスト」と「ボランティア」・・・。全く結びつかない組み合わせだが、一体どんな活動をしているのだろう?

 歌舞伎町にあるホストクラブ4店のスタッフを中心に結成されたのが、ボランティア団体「夜鳥の界」。先月15日に行われた団体としての初めての活動には、約100人のホストが参加。歌舞伎町周辺の清掃活動をはじめ、路上喫煙防止の呼びかけ、福島県の障害者施設で袋詰めされた防犯用「ひとえ笛」の配布などを行った。その後も定期的に清掃活動などを続けている。

 このような団体を作ろうと思ったきっかけは、昨年末に起きた新潟県中越地震。被害報道をテレビで見て、「僕たちにも何かできることはないだろうか・・・」と思い、代表者4人が寄付金を募り現地に届けた。その時感じた「人の役に立つ喜び」が忘れられなくなったのだそう。そして身近なところで「自分たちにもできること」をするために結成されたのが、「夜鳥の界」なのだ。

 今後の活動について代表者の1人であるホストクラブ「Smappa」の手塚さんにお話を聞いた。

 「今は月に1回、定期的に清掃活動を行っています。4店の都合を合わせ、だいたい10日前後の22時くらいから始めます。ひとえ笛の配布は女性からも好評だったので、清掃以外にも自分たちにできることがあれば、ぜひ取り入れていきたいですね」。その他、配布した笛を袋詰めしている障害者施設の訪問などの予定もあるという。

 ホストといえば、きらびやかな夜の世界で生きる、まるで別世界の人のように思える。しかも、特に理由もなく、悪いイメージばかり持たれがちだ(私も今回の取材まではその一人だった訳だが・・・)。しかし、震災の被害者の姿や汚れた街の様子に心を痛め、何かしたいと思う気持ちは同じ。しかも、その想いを行動に移した彼らの方が、よっぽど勇気があってすばらしい。

 あの歌舞伎町の街から、新しいボランティアの輪が広がりつつある・・・。ホストだって悪いヤツばかりじゃない! いいヤツだって、いっぱいいるってことなんですかね!(文/verb)