新作ドライバーに替えてニンマリのテレサ・ルー(撮影:岩本芳弘)

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<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇4日◇琉球GC(6,558ヤード・パー72)>
国内女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」が幕を閉じた。優勝はイ・ミニョン(韓国)に終わったが、実は毎年、開幕戦ならではの楽しみがある。各選手がオフシーズンを経てどんなギアを選んで新シーズンに乗り込んだのか。どんなスイングに変わったのか。そんなことを見るのが楽しみなのだ。
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例年、契約メーカーの新作で開幕の地に乗り込む選手と、いわゆる“調整中”の段階で、前年と同じギアで臨む選手とに分かれる。今年はどうだったのか。ドライバーを例に取ると、新作に変えてきた選手が多かったように思う(優勝した、イ・ミニョンは間に合わなかったようだが…)。それも賞金ランク上位のトップランカーたちだから、今年の新作ギアは豊作だといえるのだろうか。
2015、16年の本大会を連覇したテレサ・ルー(台湾)もその一人だ。今季はドライバーを契約するキャロウェイの『ROGUE(ローグ)』に変更してきた。「ミスがとっても減ったよ! 距離ももちろん出ているけど、左右へのばらつきがなくなった。打感もいいし、フィーリングがとてもいい」と、早速新作をバッグに入れた理由を明かした。
テレサといえば、ツアーではギアを替えられないフィーリング派として有名。気に入ったものをなかなか手放せず、じっくりとテストしても中々替えられないため、メーカー担当者は手を焼く相手だ。そんなテレサが、2年近く使用してきたドライバー『ビッグバーサ アルファ816ダブルダイヤモンド』を『GBB エピックスター』に替えて開幕戦に臨んだのだが昨季の17年大会。しかし、それが裏目に出てしまった。
17年大会では初日にまさかの「81」の大たたき。あのテレサがなぜ? と目を疑ったのを記憶している。そのときのスタッツを見るとフェアウェイキープ率がなんと下から2番目。14ホール中わずか3ホールだったのだ。「テスト段階だったのが間に合わなかった」。翌週から元の『ビッグバーサ アルファ816ダイヤダイヤモンド』に戻り、昨シーズンはそれで4勝を挙げた。
4度にわたる勝利の立役者だった相棒を抜いてニュークラブを入れた今季のテレサ。「いつもじゃ考えられないけど、打った瞬間にコレだ! と思ったね(笑)」と語る。性能もさることながら、やさしさ、万人に合うという点で、いつもよりテスト期間が短くてもピッタリはまった。使用するのはツアー仕様の『ROGUE(ローグ)サブゼロ』で、強弾道をさらに強くしたのだとか。ちなみに、今大会のドライビング系の部門別数字を見ると、平均飛距離は248.5ヤードで6位。最終日こそ苦戦したが、予選ラウンドでのフェアウェイキープは初日が14ホール中11、2日目は12と高い数字をマークした。
この変化は、長年テレサの使用ギアを見てきた者にとっては二重の驚きを感じさせる。何しろ、14年から丸4年以上愛用してきたシャフト、フジクラ『モトーレスピーダー569S』をグラファイトデザイン『ツアーAD PT-6S』に替えて挑み、好結果を出したからだ。この『モトーレスピーダー』は、既に廃盤となっているため、替える必要性に迫られていたテレサだが、中々代わりになるものが見つからず、ずっと苦労していた。
そんな中、昨年末に新作『ROGUE(ローグ)』のフィッティングをした際、上田桃子の3W用に用意されていた『ツアーAD PT-6S』と出会ってどハマりしたという。実は、テレサは『モトーレスピーダー』より前の12年にコレを使っていた経験があったのだ。ヘッドの『ROGUE(ローグ)』で飛ぶようになり、重く短く調整した『ツアーAD PT-6S』に替えて「ばらつきも落ち着いて重さで振っていけるようになった。ローグは打感もよく見た目も超好き。距離も飛ぶ」と語る。短く重くしても『ROGUE(ローグ)サブゼロ』の弾きで距離を失わずに安定性が増したのだとか。
上田桃子もずっと愛用する『ツアーAD PT』は、ロングセラーのクセのない名器と呼べるシャフト。グラファイトデザインはこの定番シャフトを廃盤にすることはなく、コスメを替えて長く販売してきた。必要とするゴルファーが廃盤にすると困ることをよく知っているからだろう。『ROGUE(ローグ)』にヘッドを替えることをきっかけに新たな愛用シャフトも見つかった形のテレサ。さぞかしホッとしているに違いない。
ほかにも、昨年日本ツアー初参戦で初優勝という快挙を成し遂げたキム・ヘリム(韓国)もウッドを『ROGUE(ローグ)』に替えて「キャリーが伸びたし、強い弾道です。構えた感じがラクに見えるし、振り抜きの良さがすごくいいです」と語っている。強者だからこそフィーリングにこだわり、厳しい目線でうるさい。そして、強者だからこそ見抜ける、長く使えるドライバーの本質。今季は選手の成績とともにドライバー戦争にも注目していきたい。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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