東京オリンピック・パラリンピックの公式マスコットと作者の谷口亮さん(写真:日刊スポーツ/アフロ)

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 先日閉幕した平昌オリンピックの熱が冷めやらぬなか、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの公式マスコットが決定した。

 専門家による厳正な「形式要件の審査」や「デザインチェック」などを経て、さらに全国の小学生による投票で最多得票を獲得した作品が選ばれた。しかし、インターネット上では、その結果をめぐってさまざまな声が上がっている。

 公式マスコットに選ばれた「ア案」のデザインは、市松模様を基調にした近未来的なフォルムのキャラクター。ほかにも、招き猫と狛犬をモチーフにした「イ案」や、タヌキとキツネの外見をした「ウ案」が最終候補に残っていたが、「ア案」の得票数は2つの案に大差をつける結果となった。

「ア案」に決定したというニュースを受けて、「一番好きなデザインだったからうれしい!」「スタイリッシュなキャラクターで良いと思う」「自分が小学生だったら『ア案』に投票してた」と喜びの声が上がる一方で、「タヌキやキツネのほうが日本っぽくない?」「日本らしさを感じないデザインだからガッカリ……」と落胆する声も見られる。

 海外からは「ポケモンに決まったんだ」「これは次世代ポケモンだね」といった声が続出しており、人気ゲームのキャラクターデザインとの既視感を指摘する意見も多い。日本のカルチャーが好きな外国人のなかには、「マリオがよかった」「悟空がマスコットになるものだと思ってた……」と既存のキャラクターがマスコットになることを望んでいた人もいるようだ。

 ネット上では、さらに「ア案」を考案したイラストレーター・谷口亮氏への褒賞が100万円のみでロイヤルティ(知的財産の利用に対する対価)は与えられない点について、論争が勃発している。マスコットのロイヤルティは大会組織委員会や国際オリンピック委員会(IOC)などに帰属するため、今後関連グッズなどが販売されても谷口氏は対価を得られないことになる。

 これについては、「オリンピックのキャラクター考案で100万円って安すぎない?」「ロイヤルティなしは信じられない」「クリエイターに金を払う気ないっていうのが伝わってくる」など否定的な意見が目立った。

 一方、谷口氏はツイッターで「賞金100万円のみでロイヤリティー無しというのは初めから分かってて応募したので僕的には何も不満はないです むしろお金には変えられない名誉なことなので感謝しております」【※原文ママ】と納得する姿勢を示している。

 ポジティブな発言の谷口氏に対して、「本人が納得しているなら、それで良いと思う」「外野がとやかく言うことじゃないよね」「これをきっかけにデザインの仕事が増えてほしい!」などと絶賛の声が続出。ツイッター上では早速デザインの仕事を依頼するメッセージが数件届いており、これから忙しくなりそうだ。

 各方面で賛否を呼んでいる東京オリンピック・パラリンピックの公式マスコット。果たして、20年までにイベントの顔として定着できるのだろうか。
(文=編集部)