半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」を更新しております、きたざわ御神酒(おみき)です。

実は筆者、趣味が高じてバーのマスターになってみたり、バーのマスターと結婚してしまったりしております。先日、このコラムの会議で「バーテンダーって付き合ってはいけない3Bのひとつじゃないですか!実際、結婚生活はどうですか?」と仕事半分、興味半分の質問を受けました。

というわけで今回はバーテンダーの妻として、好きになってもいいバーテンダーの見分け方をお伝えしたいと思います。

なぜ世間では3Bと付き合ってはいけないと言われているのか

そもそも、付き合ってはいけない3Bとは何か?それは、美容師、バンドマン、バーテンダーをしている男性のこと。よく「やめた方がいいよ」と言われるのは大体、以下のような理由からです。

(1)見た目がよく、女性との関わりも多く、モテるので、浮気する

(2)自由人で、自分の都合を優先する

(3)収入が安定しない。貧乏な場合が多い

たしかに、そんなイメージあります。しかし、そもそも「付き合ってはいけない」とわざわざカテゴライズされるということは、逆に考えると多くの女性がマイナス部分さえなければ興味があるからです。

見た目も性格も悪くて貧乏など、わかりやすく付き合いたくない要素しかない男性なら、「付き合ってはいけない」と止められずとも、見向きもされません。

乙女ゲーで3Bが人気なのは女性が●●な男性を求めるから!?

では、この3Bに共通する、女性が興味を持ってしまうポイントはどこなのでしょうか?

それは、モテそうだから。もう、この一言に尽きます。どれもイケメンなイメージです。筆者は乙女ゲー(イケメン男性とのストーリー入り込み型恋愛シュミレーションゲーム)の脚本を担当することもあるのですが、3Bすべてとびきりのイケメンキャラとして登場した実績を持つ職業です。

3Bと付き合う乙女ゲーで、不特定多数のユーザーが望むハッピーエンドとして採用されたストーリーが複数あるなか、すべてに共通するポイントはたったひとつ。

それは、モテモテでイケメンの彼だけど、私だけが好き、というものです。

堅実女子の実際の社会生活と乙女ゲーのフィクションは、もちろん勝手が違います。しかし、楽しい女の妄想・乙女ゲーは、失敗しても大丈夫な世界。女子の潜在的な、純粋な希望だけを都合よく抽出されているので3Bが選ばれるのです。

そのため、3Bのマイナスポイントのひとつ・自由人で自分の都合を優先するというところは、あまり問題になりません。3Bの立場に立って考えると、彼らは自由人というより、社会的な付き合いのタイムテーブルが少数派なだけ。

美容師は勤務時間長いし、バンドマンは他メンバーと都合を合わせたスタジオ入りが大切、バーテンダーは昼夜逆転、などなど。その職業の世界では当たり前に守るべき仕事の時間が、社会のマジョリティーに属していないだけ。

生活時間の違いによるすれ違いが起きても、最終的に彼が私だけを好きになる確約があるなら、この問題は実はどうでもいいというのが、女子の本音ではないでしょうか?

収入が安定しないというところは長期スパン=結婚を視野に入れた付き合いをする場合の問題なので、バーテンダーと結婚した筆者が後述しましょう。

ただ、とりあえず付き合ってみるだけなら、これも彼が私だけを好きでがんばってるけど貧乏なら、ラブラブな間はどうでもいい問題でしょう。

まとめると、多くの女子の潜在的な希望として3Bでも、モテモテイケメンのカレが、私だけを一途に愛してくれるなら、一度は付き合ったりしてみたいということになります。

一番大事なポイントは、まずモテモテでイケメンの男性というところ(笑)。

ここで、ようやく現実の話に戻りましょう。筆者の語れる具体的なサンプルはバーテンダー(夫以外含め)なので、バーテンダーに絞って、女子から見た最重要事項について考えていきます。

現実世界のバーテンダー男性は本当に女性にモテモテなのか

バーテンダーはモテるのかモテないのか。そう聞かれたら、確実にモテると言えます。

そもそもバーテンダーは客商売、お客様がつかなければ、職業が成り立ちません。バーテンダーを続けているということは、よほどの資産家が趣味でやってるとかでない限り、それなりにお客を引き付ける魅力を持った人物、ということになります。

イケメンだから、美女だからモテるというより、職業的にモテやすいという側面もあると思います。お客がリラックスしに来る空間で、お客をもてなしてくれる、時には愚痴も聞いてくれるバーテンダーは癒し係的な役割を持っているから、みんなが心地よく感じる人でなければならないのです。

筆者の知っているマスターに、とてもルックスの悪い人がいます。40代後半、ハゲでチビでデブ、顔の傾向はフランケンシュタイン系なのですが、モテます。ものすごく優しくて細やかで、酔って多少高飛車になった中年女性客の話なども、親身に聞いてくれるからです。

中年女性ともなると、「若いイケメンバーテンダーだと、内心自分を小バカにしているのでは?」というような、女性としての恐怖感、先入観も出てしまいがち。しかし、このマスターは、その点、最初のハードルが低い。よって、中年女性客にモテモテです。

女性の場合特に中身がイケメンと認定すると、相手が輝いて見えてきます。そして、ふらりと入ってきた若くて可愛い女性客なども、お姉さま方が敬愛しているマスターがカッコよく見えるもの。

さらに男性客も「見た目はよくないのに、モテてるマスター、スゲー。いい男なんだな」となります。こんなマスターから真剣に「好きだ」と言われたら、女性客は「モテモテのいい男から告白された」という気分になるでしょう。

ルックスが悪いマスターでもそうなので、わかりやすくイケメンならなおさらです。別の、20代後半のイケメンマスターの店では、マスター目当てとすぐわかるくらいキラキラした目で彼を見つめる可愛い女性がひしめいていました。

しかし、このイケメンマスターから聞いた、とても興味深い話があります。それは一体何なのか!?後編で、詳しくお話しします。

3B男性には女性を惹きつける魅力があるのです!

イケメンでモテモテなマスターの話には、付き合っても大丈夫なバーテンと付き合ってはいけないバーテンを見分けるヒントが!〜その2〜に続きます。