車載のライダー(写真のレーザービームはCG)で周囲をセンシングしている様子(ウェイモ提供)

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 実際に公道を走行中の自動運転車に同乗したかのように、周囲の状況を360度見渡せる動画を、米アルファベットの自動運転子会社ウェイモが公開した。無人の自動運転車の公道での走行ぶりや後部座席からの眺めなども楽しめる。

 スマートフォンやパソコン画面の映像をマウスや指で操作し、仮想現実(VR)のように見たい方向の映像を見ることができる。

 ミニバン「パシフィカ・ハイブリッド」をベースにした自動運転車の屋根から見た360度の映像を主に使い、一部コンピューターグラフィックス(CG)を重ね合わせながら、自動運転車が周囲の情報をどう捉えているのか、といった仕組みも説明。動画の音声内容は、設定で自動翻訳を選べば日本語字幕での表示も可能だ。

 映像での説明によれば、車載センサーのうち、ライダー(光レーザースキャナー)は周囲360度にわたって毎秒何百万ものレーザービームを照射し、リアルタイムに詳細な立体地図を作成しているという。

 さらに、物体との距離やそのスピードを検知するレーダーや、信号が赤か青かなどの画像を捉える高精細カメラからの情報をコンピューターで統合。それぞれの物体が車なのか自転車なのか歩行者なのか、どれくらい離れ、どういう動きをしているのかを認識する。自分の車両が道路上のどの位置にいるかを理解した上で、周囲の車などが次にどういう動きをするかまで予測し、そのつどダイナミックに車の走行計画を立て走行制御を行っている。

 映像の最後に出てくるのが、運転席に誰も座っていない無人の自動運転車の後部座席からの風景。映像を撮影したアリゾナ州フェニックスは無人の自動運転車での路上走行実験を認めており、映像では無人走行でもスムーズな運転ができることをアピールしている。

 ちなみに、フェニックスに続きカリフォルニア州も、無人での自動運転車の公道走行実験を認める規制緩和を行っている。4月2日以降は、遠隔操作が可能であれば安全確保のための運転者が同乗しなくとも自動運転車での路上走行試験がカリフォルニア州内で実施できるようになる。