Amazon Goを導入しても不便なコンビニが増えるだけ?

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1月、“レジなしコンビニ”の「Amazon Go」の1号店がアメリカにオープンした。

そこで、『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、前編に続き、日本での“レジなしコンビ”の可能性について議論する!

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ひろ 人件費がめちゃくちゃ高い国だったら利益率が高くなるのでオイシイですけど、日本って先進国の中ではすでに人件費は高いほうじゃなくなってますからね。つまり、「人件費を削減した分、ほかのコンビニよりも商品が安くなる」みたいなことができないと思うんですよ。

ホリ なるほどね。

ひろ んで、東京は24時間営業のコンビニのインフラがすでにありますし。

ホリ 既存のコンビニがAmazon Goのシステムを導入するってのは考えられない?

ひろ 日本のコンビニって商品を売るだけじゃなくて、ライブのチケットや粗大ごみ用のシール、切手の販売、宅配便の受け付けなど、サービスがめっちゃ多岐にわたってますよね。日本のコンビニは買い物だけでなく、サービスを充実させる方向なので無人のAmazon Goを導入しても不便なコンビニが増えるだけかと。

ホリ なるほどね。

ひろ まあ、地下鉄のコンコースみたいなところに置かれるパターンはあるかもですけどね。

ホリ 「キヨスク」や「ニューデイズ」みたいな感じってことね。

ひろ JRも無人販売の実験をやってますし、店舗面積が取りづらく、人を配置するのが難しいところを無人でやるってのはありそう。

ホリ 「コンビニだけじゃなく、スーパーとかにも広がりそう」という意見もあるみたいだけど。

ひろ うーん、Amazon Goって店舗内にカメラを置きまくりますから、スーパーみたいに売り場面積がデカいところだと、その分の設備投資コストが跳ね上がっちゃいますよね。しかもスーパーは高齢者とか、ネットで決済みたいなのと縁遠い層が結構使っていたりするので、そっちはなかなか厳しそうな…。

ホリ コンビニにしてもスーパーにしても、イノベーションのジレンマがあるのは事実だよね。確かに、ひろゆきの言うような懸念はある。だから、既存のコンビニはやらないかもしれないけど、まったく新しい人がやる可能性はあるんじゃないの。例えば、新しいコンビニ業態をファンドとかが大金を出してつくるとか。

ひろ なるほど。今のコンビニってサービスが多くなりすぎて大変なので、日本人の店員のなり手があんまりいなくて外国人の店員さんが増えているわけですよね。その状況のなかで人件費を一切かけない安いコンビニって形で殴り込むファンドとかはあるかもです。

ホリ Amazon Goのシステムは素晴らしいから、大々的にやっていけば新たな勢力になることは十分ありえる。んで、そういう巨額投資にICO(仮想通貨を使った資金調達法)みたいな投資の民主化手法が使われたりするんじゃないかなあ、とか妄想しているんだけど。

ひろ ありえますよね。とはいえ、日本って2020年から経済が衰退するといわれていて、そこまでの大型投資を2年後から衰退するのがわかっている市場にぶち込むか?と言われると…。

ホリ んー…。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)

1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)

1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)