インドネシアにあるアモーレパシフィックのコスメブランド「イニスフリー」の店舗(同社提供)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の化粧品の輸出先が、これまでの中国・東南アジアから全世界へと広がりを見せている。

 化粧品の輸出額全体における中国向けの比率は約40%と依然として高いが、昨年米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国の報復措置で打撃を受けた化粧品業界は、これまで未開拓だったアフリカ、中南米、ロシアなどの新興市場の攻略を急ピッチで進めている。

◇イスラム圏でハラル化粧品人気

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は昨年12月、アフリカの大手流通企業に韓国の化粧品を納品することで合意したと伝えた。

 アフリカは中産層の若者を中心に消費市場が成長しており、韓国の化粧品はメーキャップ製品を中心に販売が増加している。

 業界関係者は「まだアフリカ人の肌に合う化粧品を生産する企業は少ない」とし、「市場の成長可能性は十分あり、製品をどれだけ現地化して積極的なマーケティングを行えるかが課題だ」と分析した。

 マレーシア、インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)に代表されるイスラム圏市場も、韓国化粧品企業の代表的な戦略ターゲットだ。

 韓国政府や研究機関はすでに3〜4年前からイスラム教の戒律にのっとったハラル認証化粧品のコンサルティング、ハラル化粧品フォーラムなどを実施し、近ごろその成果が表れている。

 アモーレパシフィックなどの大手化粧品ブランドがインドネシアに1号店をオープンしたほか、代表的な製品はジャカルタの高級百貨店で販売されており、売り上げも毎年右肩上がりだ。

 イスラム国家であるマレーシアへの韓国スキンケア製品の輸出規模は2016年には約37%増の4310万ドル(約46億円)を記録。競合国を引き離して独走態勢を固めた。

◇中南米やロシアで売り上げ急増

 中南米でも韓国化粧品が次第に競争力を増している。ブラジル・リオデジャネイロでは昨年、中小企業による「Kビューティー使節団ブラジル市場開拓行事」が開催された。

 韓国化粧品のブラジル進出はこれまで現地の景気低迷や高い関税に阻まれて振るわなかったが、近ごろの内需復活やブラジル政府の市場開放に対する積極的な姿勢により、韓国化粧品の進出に有利な環境が生まれている。

 またメキシコの高級百貨店「エル・パラシオ・デ・イエロ」では昨年、韓国の中小企業の化粧品を集めた売り場がオープンしたが、完売する製品が続出したことから百貨店側は製品を追加注文し、売り場の運営期間も延長した。

 欧州製の高級化粧品が人気だったロシアでも、景気低迷により化粧品業界に地殻変動が起きている。

 コストパフォーマンスの良い韓国製化粧品の販売は3年連続で増加し、16年の前年比の輸入増加率は63.8%に達するなど急激な増加傾向を見せている。

 韓国の化粧品ブランドだけでなく、化粧品製造メーカーの優れた技術力とブランディング能力に対する関心も高い。

 化粧品製造メーカー、コスマックスの関係者は「『韓流』に加え、韓国が先端産業で技術力を認められているという点も韓国企業の信頼度を高めるのに寄与した」とし、「化粧品ブランドを開発するOBM(オリジナルブランド生産)企業としての能力も海外で注目されている」と説明した。