ちょっとしたことで印象は変わってきます(写真:kikuo / PIXTA)

老け顔の印象をいちばんに与えるシワで真っ先に思い浮かぶのが「ほうれい線」です。鼻の横から口の端のほうへと広がるシワのことで、普段から目立つ人もいれば、笑ったときにハッキリと出る人も少なくありません。

漫画では口元のほうれい線を描くことで、年齢を表現するという画法があります。それほど、ほうれい線のシワというのは、老けた印象を人に与えてしまうのです。

拙著『30秒セルフエステでオンナを磨く』でも紹介していますが、「セルフエステ」と私が名付けている、自分でできる簡単な美容法でほうれい線の対策はできます。

ほうれい線ができる原因は?

ほうれい線ができる原因として以下のことが考えられます。

・表情筋の衰え

・スマートフォンやパソコンの使用などで、顔を下に向ける姿勢を長くとっている

・加齢による美肌成分であるエラスチンやコラーゲンの減少

・乾燥(真皮に栄養がいかなくなる)

ほうれい線に関係する筋肉には、口輪筋、頬まわりの筋肉、側頭筋などがあります。これらの中でも、特に、顔全体の筋肉を支える側頭筋が衰えると、頬が垂れ、口と頬に溝ができ、ほうれい線が目立つようになります。

側頭筋は、顔全体の皮膚をグッと支えてくれる役目があるため、ここが衰えると、顔全体にたるみが出てしまい、頬のたるみからほうれい線へとつながるのです。

このほうれい線を目立たなくするにはどうしたらいいでしょうか。私は以下の3つのセルフエステをお薦めしています。

ほうれい線を目立たなくする方法

STEP1


出所:『30秒セルフエステでオンナを磨く』(三笠書房)

ほうれい線に沿って人差し指の先を使い、下から上へ螺旋を描きながらほぐす

(左右5回)

(このとき、反対の支え手はアゴ下にあて、皮膚を下にひっぱるように張らせる)


爪が長い人は指を曲げて行いましょう

(左右5回)

(このとき、反対の支え手は耳の横にあて、皮膚を下にひっぱるように張らせる)

STEP2


中指と薬指の指先を、小鼻の脇、ほうれい線の湾曲に合わせてあて、下から上に細かくゆらす

(左右8回)

※右の顔をするときは左手で行うとやりやすい

STEP3


人差し指の側面を鼻の横にあて、上下にゆらす

(左右上下に8回)

残念ながら高価なクリームをいくら塗っても、ほうれい線はなかなか消えません。また美容整形をしても永遠にその状態が続くわけではないのです。セルフエステは、このたるみの原因となる筋肉に働きかけていくものです。続けていくことで長期的に筋肉を強化でき、たるみもほうれい線も、目立たなくすることができます。

ほうれい線のセルフエステをする前に、時間的な余裕があればやってほしいことがあります。それは側頭筋のマッサージです。ジャンケンのチョキの手の第一関節を使い、側頭部を螺旋を描きながらほぐします(8回)。

「目の下のたるみ」の悩み

ほうれい線と並んで女性の顔の悩みで多いのが目の下のたるみです。「半月上の大きなシワが気になります」という相談もよく受けます。目の下がたるんでいることで、実年齢より老けて見られたり、疲れているように見えたり、イキイキとした魅力的な目元をつくることが難しくなります。表情全体が暗くなり、相手に与える印象が悪くなりがちです。

一方で、目元のたるみを改善できれば、表情全体の若々しさを取り戻し、実年齢よりも遥かに若く見られるようになるかもしれません。

「目の下のたるみ」ができるいちばんの原因は、「老化による筋肉の衰え」だといわれています。特に目の周囲は皮膚がとても薄く、角質層は約0.02ミリ程度。そのため、たるみがとくに目立ちやすい箇所でもあるのです。

目のまわりには「眼輪筋」(がんりんきん)という筋肉があり、目のまわりをぐるっと一周覆っています。加齢とともにこの「眼倫筋」が衰えると、目のまわりの脂肪を支えきれなくなり、脂肪がたるみはじめます。このたるんだ脂肪が影となって、目元の印象を悪くするのです。

毎日パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ている方は要注意です。目を酷使し続けることで眼精疲労を引きおこし、「たるみ」が起きていることもあります。さらには、目元には皮脂を分泌する皮脂腺がありません。よって乾燥しやすく、潤いをキープする力が弱いのです。「ちりめんジワ」や「目尻のカラスの3本ジワ」が気になるのも、このためです。

また、普段のアイメイクのクレンジングが、目の下の皮膚の刺激となって、乾燥やたるみを招く場合があります。ですから、目元のクレンジングは、特にやさしく丁寧に行う必要があるのです。

それでは、気になる「目の下のたるみ」を目立たなくする方法をご紹介しましょう。

目の下のたるみを目立たなくする方法

STEP1


出所:『30秒セルフエステでオンナを磨く』(三笠書房)

顔は正面に向けたまま、目線を上にします。まぶしいものを見上げるように目を細めます。下まぶたの筋肉を、上に持ち上げるように動かすのがコツです(下まぶたが、プルプルと痙攣するぐらい)

STEP2


さらに、下まぶたを上まぶたに近づけるように持ち上げて、目を閉じる寸前でストップします(このとき、やりづらい方は、人差し指をそえてサポートします)

STEP3

下まぶたを持ち上げた状態のままで5秒間キープ。1〜3を繰り返し20回。シワが気になる方は30回行うようにしましょう


まぶたがたるむことによって、「なんだか眠たそう」「やる気がなさそう」などと見られるだけでなく、老けた印象すら与えてしまいます。まぶたは皮膚がとても薄く、乾燥などからシワやたるみが生じやすい部分です。また、まぶたについた筋肉や脂肪が、加齢により重みに耐えられず下がってくることもたるみの原因です。

これを解消するためには目のまわりの筋肉、特に皺眉筋(しゆうびきん)を鍛える必要があります。また、上まぶたの下垂により、まぶたが開きにくく、物が見えにくくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術をするかどうか悩んでいたKさんは、このテクニックを継続して行ったことで、まぶたのたるみが驚くほど目立たなくなったと、喜びの報告をしてくださいました。

私のセミナーではセルフエステを行っていただく前と後の写真を撮り、比較してもらうのですが、「たったこれだけのことでこんなに変わるの?」と、ほぼすべての方がその即効性に目を見張り驚きます。誰もがほんのちょっとしたことでプラスのスパイラルに入っていかれるのです。