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火炎放射器を買えないストレスをドローン2台買うことで解消



「最近いよいよネタが尽きたんじゃねーの?? ゾンビネタの繰り返しじゃん(笑)」と、本コラムを読んだ弟や友人に言われますが、そういう輩には声を大にして言いたい。ネタはとうに尽きているが、ゾンビ・アポカリプスを絵空事と捉える空気が、この世界をおかしくしてしまうのだと! というわけで、今回も人生万事ゾンビるが価値。「〜今買っておいて後悔しない道具たち〜ゾンビ・アポカリプス編 その4」

最近「テスラモーターズ」「スペースX」など、世の中を変えつつある企業体の経営者であるイーロン・マスクの発表が、いつものように世界を賑わしています。電気自動車やロケット関連はもちろんのこと、『テスラ・ロードスター』をロケットに乗せて打ち上げるなどなど。

しかし、私が今一番注目しているのはそこではありません。彼が経営するトンネル掘削会社「ザ・ボーリングカンパニー」より限定発売された“世界一かっこよくて安全な火炎放射器”です。これがまたすごいシロモノで、デザインは白ベースのスペースウェポンのようなルックス。値段は500ドルと相場がわからないので、高いのか安いのかよくわかりませんが。



「ザ・ボーリングカンパニー」のウェブサイトを見ると、「消火器もありますぜ(法外な値段の)」と案内されているようです。しかも、「他で買えばずっと安いけど、これはクールなステッカーもついてくるし、消化ボタンの位置が真上にあるよ」と。まさにアメリカン・ジョークですが、実際には発表直後に売り切れてしまった模様。

最初はイーロンも会社のロゴが入った5万個の野球帽が売り切れたら、クリスマスまでに届けるよ、と軽口叩いていましたが、その帽子も速攻で売り切れる始末。帽子が一つ20ドル、火炎放射器一台500ドルとして、実に12億円相当の売り上げをノベルティ商品だけで成し遂げてしまったようです。いかにイーロン・マスクに期待を寄せる人が多いかの表れだと思います。

実はここで注目すべきは、今回の火炎放射器の販売の時の彼のツイートにもある「ゾンビ・アポカリプスが起きた時には買ってよかった! と喜ぶよ。ゾンビの大群には効果抜群。効かなかったら返金!」というコメント。あのイーロン・マスクもアポカリプスに備えているということがわかりますね。

ちなみにこのツイートが色々な憶測を呼び、イーロンは「私が火炎放射器を売るために、ゾンビ製造工場を作っているという噂は全くの間違いだ」「ゾンビ・アポカリプスと呼ぶには、数百万のゾンビがいなきゃ始まらない。そもそもどこにそんなでかい工場を作るんだ?」とツイートを繰り返したとか。



これら一連のツイートをみれば一目瞭然ですが、かのイーロン・マスクでさえも“ゾンビ・アポカリプスが確実に起きる!”と、暗にメッセージを発信しています。が、パンピー諸君にそれが伝わっていないのが、流石に温厚な私もフラストレーションがたまってきました。そのうえ、「ザ・ボーリングカンパニー」のリミテッドエディション火炎放射器を買い損ねて落ち込んでいたところ。このままではテンションがダダ下がり、ということで別のグッズの購入に踏み切りました。

ドローン2台があれば無人偵察だけでなく脱出経路の確保。さらには仲間の救出作戦も遂行できる!



今回は新たにドローンを購入することにしました。「あれ? 前も買って速攻大破したんじゃねーの?」と気づいた人、とても優秀な本コラム読者ですね。

以前、サバゲ空撮用に購入し、“ドロンジョ1号”と名付けたものの、処女飛行で短い命を終えました。そのリベンジというわけではありませんが、ここ最近久々に再発していた“ドローン欲しくて堪らない病、ドローン・シンドロー(ン)ム”。……物事は全てが縁とタイミング。

ゾンビ・アポカリプスに備えて購入する分には、非常食とか買っとく感覚と同じで正しいじゃん! と相成りまして。対ゾンビ兵器としましては、いわゆる無人偵察目的ですね。

どこにどのくらいゾンビがいるかを記録し、状況把握、脱出経路の確保、さらには仲間の救出作戦を立てるために必須のツールなわけです。本当は火炎放射器が欲しかったのですが、“買えん放射器”と相成ったために方向転換しただけなんですけど。今回はタイミングよくアメリカ出張があったため、YUNEECブリーズ 4Kカメラ搭載のクワッド・コプターを購入してきました。しかし、まだ飛ばす場所やタイミングにも恵まれず、箱入り娘のままでありますが。

さらにそうこうしているうちに、間髪入れずDJIからは『Mavic Air』が発売されました。ゾンビ・アポカリプス時に作戦遂行するためには、最低でも2台のドローンが必要だろう、という綿密かつ高度な判断を自身に下し、そちらも合わせて購入してしまいました。こちらに関しては赤が欲しくて予約中ですが、届き次第、2台を同時にテスト飛行しようと計画中。そのうち本コラムにてレポートしましょう。





さて、終末期の最強の足となるSUV『ランドローバー・ディフェンダー110』、ファットタイヤの自転車3台(バズローのノーマル版と電動版、クイン)、そしてドローン2機……。

着々とゾンビ・アポカリプスに向けて準備していますが、ゾンビ研究者の第一人者としてはまだまだ安心はできません。次は何を買い揃えるべきか考え出すと、夜もおちおち寝ていられなくなりますね。では御機嫌よう。

伊藤嘉明(いとうよしあき)/X-TANK CEO。世界のヘッドハンターが動向を注視するプロ経営者。ジャパンディスプレイのCMOも兼任。最新著書は『差異力 知らないことは武器になる』(総合法令出版/1620円)

※『デジモノステーション』2018年4月号より抜粋。



text伊藤嘉明