「お酒×風邪」の結論

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人は誰でも風邪をひく。しかし、いつもピンピンしている人がいる。彼らには「早期発見・即対処」という共通点がある。風邪をひきそうになっても悪化させないから、周囲から「風邪をひいているように見えない」のだ。では、彼らはいつ、何をしているのか?

本記事では、現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と医療統計データ、150近くの最新の医学研究論文や文献を総動員し、「医学的に正しい風邪対策」を紹介する裴英洙氏の新刊『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』から、内容の一部を特別公開する。(構成:今野良介)

「酒×風邪薬」の副作用とは?

先日、酒席で、ある企業の管理職の方と同席しました。彼は、風邪をひいているのに、無理して飲み会に参加されているようでした。

「身体をアルコール消毒するついでに風邪薬を飲んじゃおう!」

彼はそう言って、市販の風邪薬を一錠、ビールでゴクリと流し込んだのです。その後も、ハイボール、ワインと多くのお酒を飲んでいました。

これは、確実に止めるべき行動です。

「風邪薬と酒の関係」は、忙しいビジネスパーソンからよく質問されます。

アルコールには、中枢神経の抑制作用があり、酩酊状態になり、ぼーっとしてろれつが回らなくなりますが、風邪薬で中枢作用の抑制作用が増強される場合があります。

また、普段からアルコールをたくさん飲んでいると、薬が正しく作用しないだけでなく、副作用が強くなる場合もあります。「抗ヒスタミン薬」が代表的で、もともと副作用に眠気や運動機能低下があることに加え、アルコール摂取に伴って眠気・精神運動機能低下などの副作用の可能性もあります。

また、無自覚のうちにパフォーマンスが低下する「インペアード・パフォーマンス」という現象が強く現れる可能性があり、とりわけ機械作業、高度な技術を要する職種、車や機械を操作する方などは、非常に危険です。

また、多くの薬は肝臓で分解されますが、アルコールも肝臓で分解されます。風邪薬とアルコールのダブルパンチが、疲れた肝臓に過度の負担をかけます。

さらに、アルコールの影響で身体がほてり、暖かくしなければならない状況で薄着になって、体温を奪うような状況を作りかねませんし、アルコールの利尿作用で脱水傾向も強まるなどの悪影響があります。

なお、コンビニなどでも購入できるいわゆる「栄養ドリンク」を好む人もいると思いますが、アルコールが入っている商品は避けるのが賢明でしょう。

また、栄養ドリンクにはカフェインが入っているものが多く、睡眠を妨げることにもなりかねません。気になる人は、「カフェインレス」と表記されているものを選ぶとよいでしょう。

『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』では、このほか、日常生活の中で風邪リスクを激減させる具体策を詳しく紹介しています。

仕事を休めないビジネスパーソンはもちろん、結婚式や旅行など重要なイベントを控えた方、受験生やその家族、妊娠中の方など、絶対に風邪をひけない時期に、ぜひ本書の内容を実践し、肉眼で見えない風邪ウイルスと戦う正しい方法を身につけてください。

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