報連相ではなく、 「ソラ・アメ・カサ」で確認する

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優秀なエリートには共通点がある。彼らは「真面目に、我慢して、一生懸命」ではなく、「ラクして速く」をモットーに、効率よく結果を出し続けている。まじめさと仕事のパフォーマンスは比例しない。24年間で5万人以上のクビ切りを手伝い、その一方で、6000人を超えるリーダー・幹部社員を選出してきた松本利明氏の新刊、『「ラクして速い」が一番すごい』から、内容の一部を特別公開する(構成:中村明博)

報連相よりも強力なツール、
「ソラ・アメ・カサ」とは?

 上司に「報連相(報告・連絡・相談)」を行い、具体的な指示をもらって動けば、仕事のムダはなくなる。

 しかし、上司から言われた通りにやってもうまくいかない、相手をかえって怒らせる、契約を失注する。こうした経験はありませんか?

 きちんと「報連相」をしているのに、上司からは「報連相ができていない!」と怒られるジレンマ。

 仮に「自社と良好な関係を築いている取引先に対し、ライバル会社が自社より安い見積もりを提案した」とします。

 上司「よし、ライバル会社より高くない印象を持たせるように再度見積もれ」
部下「ライバル会社より、安く見積もりを出しました」

 その結果、「今までぼったくっていたのか!」と、取引先から信頼を失い、注文がこなくなる……。

 こんなときは報連相ではなく、「ソラ・アメ・カサ」を使うのです。これはマッキンゼーの日本オフィスが考えた思考のフレームワークですが、誰でも簡単に使いこなせます。

・空(ソラ)を見ると曇ってきた【事実】
・雨(アメ)が降りそう【洞察】
・傘(カサ)を持っていこう【打ち手】

 このように覚えてください。

 事実を伝えるとき(ソラ)に、「どうなりそうか?」(アメ)、「ゆえに、どんな打ち手や行動をすればいいか」(カサ)の3つをセットにして伝えるのです。すると、認識のズレなく、上司に正しく判断してもらえます。

 ソフトバンクの孫正義氏、元マッキンゼーの大前研一氏含め、経営者が重要な意思決定を行うときは、「事実」「洞察」「打ち手」の3つがセットでないと行えないと言います。

ポイントは「アメ」のつくり方

 ソラ・アメ・カサで肝になるのは、事実をどう解釈し、洞察するかという「アメ」です。アメは日本語でやりとりすると省略されてしまうことが多いので、こちらからアメを伝え、認識のズレを確認するといいでしょう。アメは1つではないからです。事実をどう解釈したか、その仮説の数だけアメは生まれます。先ほどの例で、アメを考えてみましょう。

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