2月はミラーレスの構成比が51%、CP+でも全面訴求

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 カメラ映像機器工業会(CIPA)は3月1日から4日、パシフィコ横浜と大さん橋ホールでカメラと写真映像の総合展示会「CP+(シーピー+)2018」を開催している。従前の「日本カメラショー」から数えて50年目の節目となる今年は、各社ブースで一眼レフからミラーレスへのシフトが目立った。また、市場規模の縮小に歯止めをかけるため、土日にはインスタ映えなど若い女性をターゲットにしたイベントも実施する。

 全国の主要家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」でも、一眼レフからミラーレスへのシフトは鮮明だ。レンズ交換型デジタルカメラに占めるミラーレスの直近2年の月別構成比の推移をみると、2016年2月は台数ベースで38.6%、金額ベースで33.2%だったのが、18年2月には台数で51.3%と半分以上を占め、金額でも45.1%となっている。

 こうした消費者ニーズの変化を踏まえて、キヤノンは2月26日に初となる「Kiss」のブランド名を冠した一眼レフのミラーレスエントリー機「EOS Kiss M」を発表した。キヤノンのブースでは、巨大なジオラマを展示して周辺に撮影体験コーナーを設置。いち早く感触を確かめようと大勢のカメラファンが詰めかけた。

 ソニーブースでは、2月27日に発表した35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー搭載のミラーレスベーシックモデル「α7 III」の使い勝手を試そうとするファンの長蛇の列ができた。また、オリンパスブースでは写真やSNSなどでシェアするためにスマートフォンへの自動画像転送機能を搭載した「PEN E-PL9」が人気を集めた。撮影体感スペースでは、ビビッドな食品サンプルを並べるなど、インスタ映えを意識した展示が多かった印象だ。

 3月1日の初日は平日ともあって、高齢の来場者が目立ったが、デジタルカメラ市場を持続可能性なものにするには、若い世代への将来の種まきが欠かせない。CP+では3日と4日の土日に若い女性をターゲットにした「Photo Weekend」を開催する。

 この企画では、TBSの「クレイジージャー」で、世界各地の少数民族の日常生活に体当たり撮影で溶け込み、独自の視点で撮影するフォトグラファーとして一躍有名になったヨシダナギさんの特別展示やトークショーを開催。初心者向けのカジュアルなカメラの楽しみ方やワークショップを用意する。(BCN・細田 立圭志)