火星に向かう人類初の有人宇宙飛行船であり、SpaceXの「Falcon Heavy」を越えて世界一大きく人類史上最もハイパワーな打ち上げロケットとなる予定のSpace Launch System(SLS:スペース・ローンチ・システム)は、NASAの施設 Michoud Assembly Facility (ミシュー組立工場)で、NASAとボーイングのスタッフにより共同開発されています。そんなスタッフたちと巨大なSLSの開発風景を共に撮影したドキュメンタリームービー「How to Build a Rocket to Mars」がYouTubeのGreat Big Storyチャンネルで公開されています。

How to Build a Rocket to Mars - YouTube

「こんな大きな計画に関われるのは、とても素晴らしいことです」



「私たちは毎日、有人宇宙飛行が可能な次世代の宇宙船を作っています」



この女性はアマンダ・ジョディジェンソンさん。ボーイングのインダストリアル・エンジニアとして働いています。



「私たちはニューオリンズにあるミシュー組立工場にいて、人類が火星に降り立つためのテクノロジーを開発しています」



ちなみミシュー組立工場の住所は、アメリカ合衆国13800 Old Gentilly Rd, New Orleans, LA 70129 です。

「We have a liftoff」(打ち上げです)というナレーションと共に、アポロ11号が打ち上げられるシーンが映し出されます。



次に映し出されたのは、アポロ11号の月着陸船が月面に接近している光景。



月面着陸シーンが映し出され、ジョディジェンソンさんが、ボーイングとアメリカのロケット開発との関係を語ります。「ボーイングはアポロ計画時代の重要な役割を担っていました」



「また、スペースシャトル計画でも重要な役割を担いました」



「そしていま、ボーイングはスペース・ローンチ・システム(SLS)の重要な役割を担っています」と語るジョディジェンソンさん。手には、火星を目指す有人宇宙ロケットのSLSがアニメーションで浮かび上がります。



SLSの開発風景が映し出されます。



男性のナレーションに切り替わりSLSの性能について語ります。「SLSは世界で一番大きく人類史上で一番パワフルです」



ナレーションをしていた男性が登場。SLSのコアステージ部分のマネージャーを担当しているNASAのチャド・ブライアントさんです。「私たちの現在のミッションは、宇宙飛行士を今までよりも深い宇宙へと連れて行くことです。そしてSLSはそれを実現するためのプラットフォームです」



ブライアントさんが担当しているのは、SLSの下段の真ん中にある大きい燃料タンク「コアステージ」です。



画像右側の白い楕円形の燃料タンク、つまりコアステージでいう上部には「酸素」が入っています。もう一方の画像左側のコアステージでいう下部の白い楕円形燃料タンクには「水素」が入っています。



そしてこの2つを混ぜることにより……



激しい爆発的燃焼を行わせ、推力を生み出します。



この力によりロケットが発射台から打ち上げられ、今まで到達したことのない宇宙深くに送ることができます。



アニメーションで、ジョディジェンソンさんの手からSLSが火星に向けて飛び立ちます。



ロケットエンジンノズルで激しく燃焼がおき、ロケットが火星に向かいます。



ブライアントさんがこの計画の難しさを語ります。「火星に行くことは簡単ではありません」



「この目的のために、非常に細かいロケットの設計を多く行わなければなりません」



「ミッションを完了させるために、ロケットはどの部分も完璧に作動する必要があります」



「私たちは人の命を背負っています。ちょっとしたミスによりミッションのすべてが失敗します」



「この規模の物事を成し遂げるためには、とてつもない量のチームワークなしでは何もできません」



ジョディジェンソンさんが、この仕事について語ります。「この仕事は基本的には全員でダンスを踊ることと似ており……」



「私たちはダンスを率いる役目を担っています」



「人類を火星に立たせるというテクノロジー開発の重要な部分を担っているので、誰もが毎日この職場で働くことにやる気をみなぎらせています」



「火星は新しい究極の開拓地ですから」