知っていると何かと便利! 画面の一部を素早く拡大/縮小できるWindowsの「拡大鏡」の使い方

写真拡大 (全6枚)

Windowsの画面を拡大したいとき便利なツールが「拡大鏡」だ。
小さい文字を拡大して確認したり、プレゼン中に資料の一部を拡大したりできるなど、使い道は意外と多い。

もしも、まだ使ったことがないなら、一度、試してみることをおすすめする。

●拡大鏡で画面の一部/全体を拡大/縮小する
Windowsの画面を一部だけ拡大したいとき活用したいツールが「拡大鏡」だ。
Windows標準のツールなので、使い方を覚えておけば、いつでもすぐに利用できる。

たとえば、
プレゼン中に資料の一部を拡大して聴衆に見せる。
小さい数字がたくさん入力されたExcelの表で、一部の数字を拡大して確認する。
Webページの小さい文字を拡大して読む
……等々、意外と使い道は多い。

また、最近のパソコンは高解像度のため、画面サイズの小さいノートパソコンでは、相対的に文字が小さく表示される場合も多い。
ある程度の年齢になると、文字が小さいのはつらい。
拡大鏡は、そのような場合にも役に立つ。

まず覚えたい操作は、起動/終了の2つのショートカットキーだ。

・[Windows]+[+]……拡大鏡の起動
・[Windows]+[Esc]……拡大鏡の終了

起動すると、拡大鏡のツールバーが表示される。
[表示]をクリックすると、「レンズ」「固定」「全画面表示」の3つの表示方法を選択できる。

「レンズ」は、マウスポインタ周辺だけを矩形で拡大する。
「固定」は、マウスポインタ周辺が画面上部に拡大表示される。
「全画面表示」は、画面全体が拡大される。


拡大鏡のツールバーの[表示]をクリックすれば、表示方法を切り替えられる。



「レンズ」はマウスポインタ周辺を矩形で拡大表示する。



「固定」だとマウスポインタ周辺が画面上部に拡大表示される。



「全画面表示」だと画面全体を拡大表示される。


また、ツールバーの[−][+]ボタンで表示倍率を拡大/縮小することもできる。
次のショートカットキーでも拡大/縮小可能だ。

・[Windows]+[+]……拡大
・[Windows]+[−]……縮小

「Windowsの設定」で「簡単設定」をクリックし、[拡大鏡]を選択すれば、拡大鏡の動作をカスタマイズすることもできる。


「Windowsの設定」で「簡単設定」をクリックし、[拡大鏡]を選択すれば、拡大鏡の動作をカスタマイズすることも可能。


おすすめの設定は、「拡大レベルの増分単位」で「25%」を設定することだ。
初期設定は「100%」なので、拡大率が「100%」「200%」「300%」と100%単位で増減するが、「25%」をしておけば、「100%」「125%」「150%」と25%単位で細かく調整できるようになる。
そのほかにも、拡大部分の色を反転したり、矩形のレンズのサイズを変更したりすることも可能だ。

面白い使い方としては、表示倍率「100%」と「全画面表示」をデフォルトにしておく方法がある。
この場合、拡大鏡を起動しても、拡大鏡のツールバーが表示されるだけで倍率は変わらないので、通常どおり作業できる。必要なときだけ[Windows]+[+]/[Windows]+[−]キーを押せば、画面全体を素早く拡大/縮小できるというわけだ。

地味なツールだが、知っておくと、いざというときに役立つので、利用したことのない方は、一度、試してみるとよいだろう。活用できそうだったら、次のショートカットキーを覚えておくと、役に立つはずだ。


表 拡大鏡のショートカットキー
───────────────────
<起動/終了の操作>
[Windows]+[+]……起動
[Windows]+[Esc]……終了

<起動中に有効な操作>
[Ctrl]+[Alt]+[F]……全画面表示
[Ctrl]+[Alt]+[L]……レンズ
[Ctrl]+[Alt]+[D]……固定
[Windows]+[+]……拡大
[Windows]+[−]……縮小
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井上健語(フリーランスライター)