ポメラDM200

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 前回触れたようにポメラDM200は、クラウドエディターだと考える。そしてエディター、つまり文書作成用(本来はプログラム用)のソフトウェアに、ディスプレイとキーボードが与えられ、ハードウェアとして独立したものと考えられるのだ。

※ 前回の記事はこちら

ポメラの保存領域はオーバースペック
 そしてこの中でオーバースペックな部分がある。それがファイル保存領域だ。本体メモリー128MB。SDカードスロットが対応する規格と最大容量は、SDHCカード32GBだ。それにしては画面はモノクロ。テキストファイルオンリー。これはあまりにアンバランスだ。画面も小さく一覧性が低い中でいくつものファイルを保存して参照しようとするのは、後述するクラウドサービスを併用した場合なども考えると非効率ではないかと考える。

 そこで、このメモリー領域にはテンプレートを保存して適宜引き出して利用することを提案したい。確かにポメラは文書作成に最適化されたツールだ。とはいえ、一から書かなくてもいいメモもあるからだ。

各種テンプレート保存にメモリーを活用
 たとえば、企画書のテンプレートや、読書メモや、映画鑑賞のメモなどだ。これらには、押さえておくべき共通のポイントが必ず存在する。書籍の企画書ならば、タイトル、ターゲット、判型、ページ数、章立て、章の各項目などだ。読書メモならば、著者やタイトル、出版社。映画鑑賞のメモなら、監督やタイトル映画会社、出演者などの項目をあらかじめ用意したテンプレートを用意しておく。

 これらのテンプレートを必要に応じて開き、記入して利用。クラウドに送信する。テキストファイルしか保存できないこの本体に、参照用の各種ファイルを保存しておくのは以下の二つの理由で現実的ではないと考える。一つは、ファイルの保存先としてパソコンやクラウドサービス以外の場所を用意すると、管理の手間が生まれること。

 もう一つは、仮に多数のファイルをポメラ本体内に保存したとしても、ポメラ本体よりは、タブレットやパソコンなどの方が色々と都合がいいと考えるからだ。確かにポメラのファイラーには、検索機能があり、テキストファイル内の文字列に該当するものがあれば一覧できるが、本体内の情報をそのまま再利用するには、一手間かかる。具体的には、次回触れるように何らかの手段で外部に送出する必要がある。それよりはハードディスクなり、クラウドサービスに保存しておいた方が、コピーペーストなどが手早くできる。

 ポメラは、用途を思い切って限定した方が、トータルで考えるとストレスなく使うことができるのではないかと考える。

【著者】舘神龍彦
手帳評論家、ふせん大王。最新刊は『iPhone手帳術』(エイ出版社)。主な著書に『ふせんの技100』(エイ出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)『ポメラ×クラウド活用術: ポメラをクラウドエディターにする方法』(http://amzn.to/2Cm39Bo)など。また「マツコの知らない世界」(TBS)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)などテレビ出演多数。