「エクリプスクロス」を語る益子CEO

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 三菱自動車は1日、新型の小型スポーツ多目的車(SUV)「エクリプスクロス」を発売した。新型車の国内投入は4年ぶり。2016年4月に発覚した燃費不正問題からの回復を軌道に乗せるための世界戦略車となる。三菱自はエクリプスクロスの発売に合わせて、ウェブを使った新しい販売戦略の展開や国内販売子会社4社の本社機能を統合して営業部員を増強するといった手を打ってきた。新型車で攻めに転じ、持続的成長に弾みをつける。

 エクリプスクロスは16年に日産自動車の傘下入り後、初の国内新型車。ただ、同車は日産グループ入り以前から開発していたため、プラットフォーム(車台)やエンジンなどは独自開発した。益子修最高経営責任者(CEO)は「三菱自が自分の判断で開発を決めた車。日産に立派な車と言ってもらえるものでないといけないという強い思いで開発陣はやってきた」と話した。

 エンジンは排気量1・5リットル直噴ターボエンジンを搭載した。独自の車両運動統合制御システム「S―AWC」を採用し走行性能を高めた。燃費は4輪駆動でガソリン1リットル当たり14・0キロメートル。消費税込みの価格は253万2600円。月間1000台の販売を目指す。

 三菱自は中期経営計画(18年3月期―20年3月期)で、新型車を3年間で計11車種を投入する予定。17年3月期の国内販売は、燃費不正問題の影響で前期比21・7%減の約8万台に低下。ただ、20年3月期には11万台まで引き上げる方針だ。まずは、エクリプスクロスでV字回復のための基盤を固める。