「東京は所詮、田舎者の集まりだ」

時に揶揄するように言われるこの言葉。

たしかに東京の中心部には、様々な「田舎」や「地元」を持つ者があふれている。

遠く離れた地方出身者はもちろん、東京出身者でさえ「地元」への想いを抱えている。

あなたにとっての、「地元」とは?

これまでに、横浜出身の商社マン・亮太や、神戸出身の隆之、博多出身の優子や千葉出身の百合を見てきた。さて、今週は?




【今週の地元愛をさけぶ女】

名前:理子
年齢:30歳
職業:フラワーデザイナー
年収:460万
出身地:北海道
現在の居住地:目黒


競争心はないけれど、成功したいと強く願う女たち


思わず息を呑むような白くて美しい肌に、サラサラとなびく髪。

話を聞いたのは、目黒にある彼女のオフィス。室内に差し込む光が、理子の美しさを更に際立たせている。

キャリアも順調、素敵な彼氏もおり、充実した生活を送っているように見える理子。

「北海道の短大を卒業してから上京しました。現在東京は10年目になりましたが、今でも北海道は大好きな故郷です。」

東京でも北海道出身の女友達は多く、道産子同士の絆は強い。

「私も友達も、札幌出身が多いですね。札幌出身者以外は、あまり東京でも会ったことがないかも?あと北海道は広いから、他のエリアのことは正直に言うとあまり分かりません...」

広大な大地で、のびのび育ってきた道産子たち。

一見おっとりして見えるものの、実は男性よりも女性の方が強く、男性は尻に敷かれるタイプが多いという。

「北海道はご存知の通り東京からとても遠いので、こっち(東京)に住んでいる人たちは、何かしらの野心があると思います。あと、慶應生を崇拝しています。」

道産子たちにとって慶應生というのは、ひと際特別な存在らしい。

その意外すぎる理由を探ってみた。


クールな慶應BOYに相当な憧れを抱く、本当の理由とは


慶應は、道産子からすると別次元?


「北海道って、北海道大学以外は特に有名な大学がないんですよね・・」

理子自身は短大出身だが、特に自分の学歴に対して何も感じていない。

「ただ、男性は学歴や育ちのコンプレックスがあるのかも?」

有名大学が少ない分、東京の良い大学に行って一旗あげてやろうという強い意志があるのは、コンプレックスの表れなのかもしれない。

「道産子からすると東京は憧れの場所。単純だから、東京で一番有名な私学・慶應と聞くだけで“かっこいい、素敵、モテそう!”と思うんです。」

興奮気味に話す理子に、その真意を聞いてみる。

「東京と聞くだけでキラキラした印象があるのに、さらに『慶應生』なんて肩書がつくと、もう羨望の対象ですよ。」

慶應=東京のおしゃれな学生が集う学校。

そのイメージが強く、憧れを抱くようだ。

「そもそも北海道から上京する男女比が、男性は極端に低く、女性の方が圧倒的に高い。だから北海道から上京している男性は、何かしらの強い意志と野心があると思います。」

簡単には帰れない遠い地元だからこそ、北海道から上京して成功している人たちは一芸に秀でているか、あるいは下から這い上がり、頑張る人が多いと言う。

かくいう理子自身も東京へ出てきてまずは有名なフラワーデザイナーのアシスタントになるところから始め、3年前に独立。

コツコツと着実に、実力と人脈を東京で形成してきた。

「女性はしっかりしている人が多いですね。人生を見据えて、計算して生きています。」

東京に出てきている女友達も短大や専門学校出身が多いと言うが、皆それぞれの道を歩み、東京で花を咲かせているそうだ。


小学校受験にビックリ


「北海道出身の子たちは、どこかのんびりしている気がします。なぜならば、幼い頃から競争とは無縁の世界で育てられてきたから。」

そう理子が断言するのには、理由がある。

北海道では、小学校受験など滅多にしないそうだ。

「北海道は、公立優勢なんです。だから小学校受験なんてほぼしないため、東京に来てから皆が血眼になり、子供が小さい内から良い学校に入れようと競争している文化に対して、相当なカルチャーショックを受けました。」

私学は公立に落ちた子が行くというイメージしかなく、東京に来て私学が崇められていることに驚いたという。

「北海道なんて冬場になると、小学生くらいまでは雪合戦しながら通学してるんですよ?(笑)制服を着て、電車やバスでお行儀よく通学している子供達を見ると、素直に感心します。」

そう話す理子だが、東京に来て早10年。

すっかり東京に染まっており、今は子供が生まれたら小学校からどこかの私学に入れてあげたいと思っているそうだ。


道産子たちの、男女の意外なパワーバランスとは?



その美貌からかなりモテそうな理子ではあるが、理想のタイプの男性は意外な回答だった。

「とにかく優しい人。それに尽きます。」

そもそも北海道は広いため、昔から夜道(雪道)は父親が迎えに来てくれるのが当たり前。

また高校生くらいになると彼氏が送り迎えをしてくれる文化らしく、男性は女性からの“迎えに来て”コールに対し、常に備えておかなければならないという。

「基本的に、女性の方が強いですね。送り迎えされて当たり前、優しくされて当たり前で育ってきているので。その分、男性は穏やかで優しい人が多い気がします。」

家計を握るのも、もちろん女性だ。聞けば聞くほど、九州男児とは真逆である。

「あとはアウトドアが好きな人かなぁ。北海道は女子同士でキャンプも行くし、スキーやスノボにも行く。私自身も、火おこしとか得意ですし(笑)。男性がキャンプでなよなよしていたら、“私がやるから座っておいて!”とつい言ってしまいます。」

ハイブランドの靴を履き、小綺麗にしている理子。

火起こしができるようには到底見えないが、北海道女子が強いことだけは確かである...




現在目黒に住んでいる理子だが、どうして目黒を選んだのだろうか。

「目黒や自由が丘など、ちょっと家庭的で落ち着いている街が好きですね。」

東京は大好きだが、時に緑が恋しくなる時もあるそうだ。

そんな理子の今後の展望を聞いてみた。

「北海道は好きだけど、冬は雪もあるし寒いしヒールも履けない。たまに帰る場所としては最高ですが、北海道に戻るつもりはありません。」

北の雄大な大地で育った道産子たち。

一見おっとりして見える彼らだが強い意志があり、自力で道を切り開いていく才能があるようだ。

▶NEXT:3月9日金曜更新予定
いよいよ待望の埼玉県民登場!