(写真:カカクコム発表資料より)

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 カカクコムが運営する「食べログ」は2月28日、スイーツの名店100店「食べログ スイーツ百名店 2018」を発表した。

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■東京ではチョコレート店が人気

 「食べログ」は「ぐるなび」などと同様、飲食店の検索や予約ができるウェブサイト。「食べログ スイーツ百名店」は、2017年より発表しているスイーツのグルメアワードで、ユーザーから高評価を得た店を紹介する。

 2017年は全国の情報を掲載していたが、2018年からは東京・東日本・西日本と3つに分けて紹介。エリアごとのトレンドがより解りやすくなっている。例えば東京におけるジャンルの内訳は、洋菓子店が72店、和菓子店が28店となり、洋菓子が約7割を占める結果となった。更に細分化すると、東京エリアの洋菓子ジャンルでは、ケーキに次いでチョコレート専門店が多く選出されている。

■東日本ではかき氷も人気

 東日本エリアにおいては洋菓子店が77店、和菓子店が23店と洋菓子が約7割を超え、東京エリアとほぼ同じ結果になった。しかし東日本独特の傾向もあり、かき氷が選ばれた割合が東京や西日本より高くなっている。

 従来のかき氷とは異なるポイントとしては、山の天然水を使うなど、こだわりの氷を提供している店が多いこと。埼玉の阿左美冷蔵 金崎本店や栃木の松月氷室といった人気店は、わざわざ東京から訪れる人もいるほどだ。

■西日本では根強い人気の「粉もん」

 西日本の傾向は、洋菓子が58店、和菓子が42店と拮抗しているが、和菓子店の多い京都が含まれているためと思われる。加えて特徴的なのは、クレープ、パンケーキ、バウムクーヘン、フレンチトーストなどの「粉もん」がランクインしていること。

 「粉もん」とは小麦粉を使った料理の総称で、通常たこ焼きやお好み焼きなどの小麦粉を水でといた生地を焼いたもの言う。しかし広義にはケーキなども含まれ、飾りが少なく生地がメインになっているスイーツも「粉もん」とされている。こうした「粉もん」店は洋菓子店の約14%を占めるほどで、西日本らしさが現れていると言えよう。

 2017年9月の食べログアクセス数は、月間利用者数が実に約1億449万人。口コミ件数も国内最大とされ、グルメアワードによる活性化は更なるユーザー数増加を見込めそうだ。