もはやコンピューターを扱えることは生活に必要な知識・技能の一つと言え、「コンピューター」は義務教育で学習する対象となっています。コンピューター教育が必要なのは世界共通ですが、アフリカのある教師は、コンピューターとは何かを教えるためにコンピューターの画面を黒板に再現して熱血授業を行っています。

A Ghana teacher shows Microsoft Windows on a blackboard is a viral sensation - Quartz

https://qz.com/1217879/a-ghana-teacher-shows-microsoft-windows-on-a-blackboard-is-a-viral-sensation/

ガーナ第2の都市であるKumasiから自動車で2時間半の距離にあるSekyedomase街のBetenase M/A中学校で教師を務めるリチャード・アコトさんは、14歳から15歳の生徒に情報通信技術(ICT)を教えています。ただし、Betenase M/A中学校はICT科が開設された2011年以来、コンピューターがない状態が続いています。

情報通信技術をコンピューターなしでどうやって教えているのか?と疑問になるのは当然ですが、アコトさんは、黒板にコンピューターの画面を描き、コンピューターの働きや機能を説明しているのだとのこと。

アコトさんは自身のFacebookとTwitterに授業風景として写真を投稿したところ、大きな反響を呼ぶことになりました。

以下の写真は、アコトさんが黒板にMicrosoft Wordの画面を描いて、各ボタンの動きなどを解説している場面だとのこと。



WordのUIが完全に再現されており、各ボタンがどのような機能を持つのかは、画面の外に書かれた注釈で解説されています。



アコトさんは、「何気ない日常の風景」として写真をアップロードしたつもりでしたが、ガーナの人気コメディアンで教師でもあるTeacher Kwadwoさんがアコトさんの投稿を共有すると14万件の「いいね」が集まり情報が拡散。それをきっかけにひろまったアコトさんの授業について、世界中の人からは驚嘆の声とともに称賛するコメントが集まりました。



さらに、Rebecca EnonchongさんがMicrosoft Africaに対して、「彼にリソースを与えてあげてよ!」とツイートすると、これにMicrosoft Africaは「教育でデジタル改革を行おうとする教師たちを支えることこそ私たちの使命の核心です」と述べ、MicrosoftのMCEプログラムの無償提供を決定。





Microsoftからの支援を取り付けたとはいえ、実際にアコトさんの教室でMCEプログラムを使うには50台のPCが必要となるため、ただちにアコトさんの授業風景が激変するということはなさそうです。アコトさんによると、ガーナの首都のAccraでは生徒はみなコンピューターの試験に合格するとのこと。その理由について、「コンピューターのマウスで何をするのかを知っている生徒と、マウスのホイールに触れたこともない生徒を比較するのは無理でしょう」と述べています。

ガーナでは公立学校のリソース不足を嫌って有償の私立学校で子どもを学ばせる親が多いとのこと。アコトさんは、農村などの公立学校への教育資源の配分が不公平であると訴えているそうです。