井上尚弥【写真:Getty Images】

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噂のタイトル戦を米メディア予測「マクドネルが12ラウンドを迎えたらとても驚き」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が、WBA世界バンタム級1位にいきなりランクされた。転向初戦で可能性が高まっているWBA世界バンタム級王者、ジェイミー・マクドネル(英国)とのタイトル戦について、海外メディアは井上のKO勝ちを予想。「彼(マクドネル)はボクシング界で最高のボクサーの1人に敗れることになる」と断言している。

「The Monster」の異名に相応しい井上のバンタム級での船出を特集したのは、米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」だった。

「元2階級世界王者、ナオヤ・イノウエはこの階級で一度も戦うことなく、WBAのバンタム級の新たなナンバーワンに格付けされた」

 今回のいきなりの1位ランクインにより、3階級制覇を目指す井上は、正規王者のマクドネルとのタイトル戦に挑む立場に立ったと紹介。一方、相手のマクドネルに注目が集まるが、31才の英国人ファイターに厳しい視線を送っている。

「マクドネルは過去2試合から、依然として118ポンドのWBA正規王者でいられることは、とても、とてもラッキーだ。2016年11月、モンテカルロでリボリオ・ソリスと物議を醸す12ラウンド判定勝ちを収めていた」

井上戦の後にスーパーバンタム級に転向? “疑惑の判定”の過去も…

 記事では、同級3位のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)との当時のタイトル戦は疑問の残る勝利とした上で「ジャッジはソリスが圧倒したラウンドも彼(マクドネル)に与えていた」と指摘している。

 疑惑の判定を受け、WBAは再戦を命令。昨年11月に行われたが、今度もアクシデントが起きた。「試合は3回で無効試合となった。この戦いはマクドネルが深刻な裂傷を負ったために中止に。試合が成立するまで十分なラウンドまで進まなかったので、無効になった」と伝えている。

 しかし、ソリスが3度目の正直を目指す前に、マクドネルと井上が先に戦う可能性が高まっている。逆にソリスは再戦の機会が手にできない見込みになるといい、こう報じている。

「ソリスがマクドネルとの3試合目を手にできる可能性はないように見せる。なぜなら、彼は井上戦後にスーパーバンタム級への転向が見込まれているからだ。マクドネルは井上戦で失うものは何もないのだ」

 井上との防衛戦を最後にマクドネルは階級を1つ上げる方針で、タイトルに固執する理由はないという。そして、井上のマクドネル戦の勝利は確実だと分析している。

井上に疑惑の判定はなし? 「頭を狙いすぎるな」と“提言”する理由

「もし、マクドネルが(井上戦で)負けたとしても、これ(敗北)はほとんど理論的だが、彼は何れにしても122ポンドに昇級するので、問題ない。彼はボクシング界で最高のボクサーの1人に敗れる事になるだろう」とまで断言している。

 一方で、マクドネル戦での警戒事項は存在するという。ソリスはマクドネル戦の初戦で12回まで持ち込んだが、記事では「もし、マクドネルが12ラウンドを迎えることができればとても驚きだ」と疑惑の判定で井上が泣かされる可能性は少ないとみている。

「イノウエは序盤の戦いであまりに多くのショットを額に打ち込むことには注意が必要だ。なぜなら、もしマクドネルが再び傷を受ければ、我々は序盤で試合がストップされ、再び無効試合となることを目撃することになる」

 記事では、実力的に上回る井上に流血無効試合を避けるため、「頭を狙いすぎるな」と皮肉交じりに呼びかけている。

「マクドネルのボディにパンチを集める必要がある。ジャッジが試合の結果に何かを言い出さないように確認すべきだ」と提言を受けた井上。米メディアから「崇高な左フック」と絶賛された強烈無比なボディショットで、正規王者を撃沈できるか。(THE ANSWER編集部)