値上げによる落ち込みをいかに抑えるかがカギ

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 アサヒビールは業務向け「アサヒ生ビール」の販売地域を拡大する。現在は首都圏と近畿圏、四国の約1600店で販売しているが、3月20日から全国の主要都市に広げる。併せて扱い店舗数も年内に5倍の8000店に増やす。物流人件費高騰などを背景に3月1日から業務向けビール商品を約1割値上げしたため、ビール離れも予想される。高付加価値商品や差別化商品を相次いで投入して、減少を食い止める。

 アサヒ生ビールは1900年発売の伝統ある商品で、選び抜いた酵母によるマイルドな口当たり、深みのあるコクなどが特徴。価格はスーパードライなどと同レベル。スーパードライとは別の味で、ビールの多様性をアピールする。

 4月からは買収した欧州ビールの「ピルスナー・ウルケル」「ペローニ・ナストロ・アズーロ」業務向け樽生商品の販売も始める。ともにプレミアム商品で、ブランドイメージが高い。

 若者に人気のある「アサヒスーパードライ瞬冷辛口」の樽生商品も夏季限定で発売する。「20代の味の好みを市場調査して開発したビールで、40―60代が主力のスーパードライとすみわけができている」(平野伸一社長)。