浅草グルメの代表格といえば、何といってもうなぎ! 駅周辺には多数のうなぎ店が点在しており、いずれも大人気。それだけに予約を取っていない店も多く、店選びがなかなか難しい。

老舗の『初小川』であれば、昼も夜も予約制なのでゆっくり楽しめる。

浅草の情緒溢れる店内の雰囲気も最高で、思わずガッツポーズが出てしまう美味しさ!




浅草で鰻は外せない!焼き上がりを待ち、上蓋を開ける瞬間の興奮たるや!
『初小川』

雷門二丁目の一画は、実力店が点在するエリア。『初小川』は、鰻の人気店。

界隈のお店は、行列ができる店も多く、その点こちらは予約ができるのが嬉しい。



まさに“鰻の寝床”といった細長い入口


創業は明治40年。築70年の日本家屋は老舗の貫禄が漂い、茶色くすすけた壁に飾られた番付表や芸妓うちわ、天井の片隅には大きな熊手が堂々と鎮座する。

梁や柱にはたくさんの千社札が貼られ、囲炉裏の席も風情たっぷり。こぢんまりとした店内には、小さな小上がり席と、囲炉裏のテーブル席、奥に座敷の個室がひとつある。



歴史を感じる看板や囲炉裏など、昔と変わらない江戸情緒が漂う

熱燗はこちらの囲炉裏で仕上げてくれる

七輪の炭火で1枚1枚じっくり丁寧に焼き上げていく。焼き場に立つのが大将ではなく、女将というのも珍しい


そこで焼き場に立つのは、三代目女将の河合一恵さん。和髪に割烹着という出立ちが様になっていて、まるで古い日本映画のワンシーンのよう。

厨房から香ばしい匂いが漂ってきたらあと少し。囲炉裏の前で鰻を待つ、そんな非日常に料理への期待がますます高まっていく。



なんと10匹分の肝を使っているという「きも焼き」(¥650)。仕入れによって提供できない日もあるため、食べられるかは運次第


まずは「きも焼き」と日本酒で乾杯。大振りな串に驚いていると、「美味しいものはガッツリ食べたいでしょ」と女将さん。

日本酒は目の前の囲炉裏でお燗にしてくれる。そんな風情ある演出も粋でニクイ。


大ぶりな蒲焼きが3枚!これぞ、贅沢の極み!




そしていよいよ、お待ちかねの鰻重が到着。蓋を開けると、辛口のタレをまとった艶やかな鰻がお目見え。



あっさりとした味わいで、最後まで飽きずにいただける「鰻重(上)」(¥3,900)

江戸前鰻が入手困難な今、愛知や鹿児島のものを馴染みの問屋から仕入れている。

焼いて蒸して、また焼いて。

身はふっくらで皮目はパリッと手間暇かけて焼き上げる江戸前鰻は、まさに人に笑顔をもたらす口福のご馳走だ。

初代から継ぎ足し続けている甘みを入れない江戸っ子好みの辛口ダレは、さらっとあっさり。そのまま最後まで飽きずにいただける。



訪れる際は思いっきりお腹をすかせて行きたい


ひと口ほお張り、思わずその美味しさにハイタッチ!美味しいものの前に人は素になることを再認識できる。

綺麗な店で静かに食べるのもいいけど、昔ながらの雰囲気の中で食べるから一層楽しく美味しく感じる。だから浅草ってたまらない。



生まれも育ちも浅草の女将さんに、三社祭や古い職人さんの話を聞くのも楽しい