配当にかかる税率は20.315%だと決めつけていませんか? 確定申告で一部が戻ってくる可能性も(写真:よっし/PIXTA)

3月に入り、ようやく落ち着きそうな気配もある日本の株式市場。2月は平昌五輪といい、記憶に残る月となったが、カリスマ投資家の内田衛氏はどんな取引をしていたのだろうか。どうやら年度末を控え、優待株のチェックに余念がなかったようだ。確定申告に関する貴重なアドバイスもぜひ参考にしてほしい。

やっぱりNISA枠は年初に使ったほうがいい?

【2月13日 火曜日】NY(ニューヨーク)ダウは、410ドル高の2万4601ドルと大幅高。日経平均株価は、250円高の2万1633円で寄り付いた。11時26分に296円高の2万1679円の高値をつけたが、後場から下げに転じて、大引けでは137円安の2万1244円と下げてしまった。


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戻り待ちの売りに押され、まだ弱い日本株式市場といった感じだ。今日はNISA(少額投資非課税制度)の日、毎年、枠いっぱい使っており、今年はすでに99万6000円使っていて残りは20万4000円。枠があるからといって高いのに無理して買う必要はないが、年末頃になってから枠を消化するのに使うよりは、なるべくなら年初に使ったほうがいいと思う。その理由は、3月、9月に多い配当金が非課税となるから。12月に買ったのでは翌年の配当からしか非課税にできない。

優待保有銘柄のシダックス(4837)が、29円高の519円の高値引けで年初来高値を更新。

17時半、1ドル=107.62円とドル安円高が進む。17時半、日経225先物のナイトセッションでは、220円安の2万0950円と2万1000円割れ。仮想通貨取引所のコインチェックは、円資金の出金手続きができるようになった。

【2月14日 水曜日】日経225先物は、20円高の2万1190円、NYダウは、39ドル高の2万4640ドルと3日続伸。内閣府によればGDPが8期連続プラスで28年ぶり、昨年の10月から12月では実質年率0.5%増と報道。

昨日、2017年12月期の本決算を発表した藤田観光(9722)が360円安の3000円と大幅安。同じくワタミ(7522)も268円安の1241円。決算が想定どおりでもこんなに売られてしまうのはなぜなのか? わからないけど、よくある反応。10時52分、自動車部品(キーセット)のアルファ(3434)を1800円で100株買う。2月6日に1980円で100株買っているが、1割下がったのでナンピン買い。13時、1ドル=106.90円と円高進む。13時04分、レンタカーと中古車輸出のトラスト(3347)を270円で1000株買う。日経平均は、90円安の2万1154円と3日続落、一時、2万1000円割れる場面もあった。
         
【2月15日 木曜日】日経225先物は、280円高の2万1460円、NYダウは、253ドル高の2万4893ドルと4日続伸。仮想通貨のビットコインが1BTC(ビットコイン)100万円を2カ月ぶりに回復。

昨日決算発表したすかいらーく(3197)が、128円安の1425円と暴落した。日経新聞21面の記事によると、純利益は、7%減益の169億円で、アルバイトの人件費の上昇と株主優待の引当金の積み増しが原因だそうだが、下げすぎで過剰反応ではないかと思う。一方、日本郵政(6178)は、48円高の1303円と大幅高。第3四半期決算で、経常利益が前年同期比27%増の7377億円と発表されたから。理由は、子会社のゆうちょ銀行の運用収益が拡大したからだそうだ。1ドル=106.67円と円高進むが、今日の日経平均は、310円高の2万1464円と大幅反発。

サイゼリヤの「全席禁煙改装」の影響は?

【2月16日 金曜日】日経225先物は、10円高の2万1460円、NYダウは、306ドル高の2万5200ドル。優待目的保有のリソルホールディングス(5261)が買い気配スタート、9時12分に寄り付き、350円高の4385円、大引けでは、290円高の4325円で引けた。昨日、株主優待の変更と3月期末配当の増配(50円から70円)を発表していて、100株保有で年2回、1万2000円の優待券がもらえる基準だったが、年1回(3月)で2万円とまさかの改悪してきた。20円の増配を発表してはいるが、優待目的保有の株主が多いので、下がるのではと思ったが、予想に反して反発した。13時、1ドルが105円台と1年3カ月ぶりの円高水準となったが、日経平均は、255円高の2万1720円と大幅続伸。

【2月17日 土曜日】日経225先物は、160円高の2万1900円、NYダウは、19ドル高の2万5219ドル。

1ドル=106.30円、1ユーロは、131.91円。イタリアンレストランのサイゼリヤ(7581)が、全席禁煙となる改装を始めている。喫煙スペースを、外の駐車場の1台分を使って新たに作った。外看板にはご丁寧に「全席禁煙」とまで書かれた看板を追加した。店員さんにその影響を聞いたら、夜22時以降のお客さんが2割程度減ったようだと言っていた。日本マクドナルドホールディングスは全席禁煙、すかいらーくは店内に喫煙席があるが、時間帯によっては全席禁煙になっている。これもグローバル化や時代の流れで、個人的にたばこを吸わない私としては、いい傾向だと思う。

【2月19日 月曜日】日経平均は、428円高の2万2149円と3日大幅続伸。

【2月20日 火曜日】NY市場は、休場。日経225先物は、150円安の2万1950円。1BTCは、120万円超えと荒っぽい値動き。日経平均は、224円安の2万1925円と4日ぶり反落。

【2月21日 水曜日】日経225先物は、100円安の2万1830円、NYダウは254ドル安の2万4964ドルと7日ぶり反落。日経平均は、45円高の2万1970円。

【2月22日 木曜日】日経225先物は、前日比変わらずの2万1970円、NYダウは166ドル安の2万4797ドル。日経平均は、234円安の2万1736円。アメリカの長期金利が上昇してもドルが買われていない。株価のボラティリティ(価格変動性)が高まり、安全通貨の円が買われてしまっているのだろうか?

GMOアドパートナーズの実質利回りは年13%!?

【2月23日 金曜日】日経225先物は、30円高の2万1690円、NYダウは164ドル高の2万4962ドル。

優待目的で、GMOアドパートナーズ(4784)を480円で100株買う。優待内容は、年2回(6月、12月)GMOクリック証券の売買手数料のキャッシュバックが受けられるというもので、3000円が上限で年2回と予想期末配当6円10銭。配当と優待利回りを足した実質の年間利回りは約13%になるので、買ってみた。

GMOグループは9社上場しており、同じような優待のあるGMOフィナンシャルホールディングス(7177)GMOインターネット(9449)も合わせて株主になればキャッシュバックできるので、安くなれば買ってみたい。老舗コーヒー輸入商社の石光商事(2750)が、46円高の658円と年初来高値を更新した。株主となって丸9年となるが、毎年3月期末の自社商品(1000株で3000円相当)をいただいているのだが、いつものコーヒーに加えて昨年初めて、紅茶と緑茶も入っていて、コーヒーばかりだったので飲んでみると紅茶もいいなと思った。本日は2月権利付最終売買日で、保有銘柄では、ビックカメラ(3048)DCMホールディングス(3050)リソー教育(4714)日本BS放送(9414)吉野家ホールディングス(9861)で、予想配当金は、78万6000円(税引き前)。日経平均は、156円高の2万1892円。

【2月24日 土曜日】日経225先物は、80円高の2万1990円、NYダウは、347ドル高の2万5309ドル。1ドル=106.83円、1ユーロ=131.34円。

昨日、確定申告をしてきた。配当控除って知っていますか? 上場企業は、法人税を払った後に株主に配当を出すのだが、配当金が手元にくるときには、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%(合計で20.315%)が引かれた金額となっており、二重課税調整のため設けられている制度だ。しかし、ほとんどの株主は、「申告分離課税」を選択して、税金を源泉されたままで税金の支払いを終了しているのが現状だ。確定申告をして、配当所得を総合課税として申告し、配当控除を受けるという選択ができる(参考:国税庁のHP)。

上場株式の譲渡損失などがなく、課税所得が一定以下などの条件がつくが、配当所得を総合課税で申告したほうが得になるということだ。

「配当への税金」が一部返ってくることもある

どういうことか。配当控除は課税所得が1000万円以下なら10%の税額控除が受けられる。給与所得などと合算して課税所得が330万円以下なら所得税率が10%なので、配当所得として申告した金額に10%の所得税がかかる。だが、配当控除(税額控除)が10%だから、15%源泉されていた配当金の所得税は返ってくる(配当にかかっていた所得税は5%で済む)ことになる。

実は、そこで税務署で所得の申告だけで終わってしまうと、今度は住民税には、10%(住民税の配当控除2.8%を考慮すると7.2%)かかってくるので、「住民税として源泉された5%」より多くなってしまう。住民税には、「配当所得は申告しない」という手続きが必要で、税務署か役所の住民税課で手続きができる。この手続きをすれば、配当にかかる住民税は、当初どおり「源泉された5%」で済むことになる。私は昨年この手続きをしなかったので、住民税を22万円も多く払うことになってしまったのだ。この書類の提出期限は、確定申告の期間と同じであるが、訂正できる期間は、住民税の納税書類が届くまでだそうだ。

実は、私が勘違いしていた点は、2つあった。配当控除は10%だと思っていたことと、住民税は5%で計算されていると思っていたことだ。実際は、課税所得が1000万円を超えていたので、所得税の配当控除が10%ではなく5%になっていたことと、同じく住民税の配当控除が2.8%ではなく1.4%となっていた。

この説明を読んでもよくわからない人は、税務署に行って、配当所得を申告した場合としない場合と両方の所得税を計算し、少ないほうを選択しよう。どちらも申告書をプリントすることができるので、プリントしてみて比較すると税金の仕組みがより理解できると思う。配当所得を申告し、配当控除を受けた場合は、必ず住民税の「配当所得を申告しない」書類の提出をすることだ。