I・Oデータの濱田社長、「ズルしない会社」を目指す

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 顧客への信頼を失う事故の隠蔽や不正会計など、企業ブランドを失墜させるような不祥事が相次ぐなか、2017年7月にアイ・オー・データ機器(I・Oデータ)の社長に就任した濱田尚則氏は、都内で2月27日に開催した事業方針説明会で「エンドユーザーに対してズルしない会社を目指す」と企業理念について語った。

 16年に創業40周年を迎えた同社の17年6月期の売上高は484億円(前年比7.8%増)。18年6月期の売上高は530億円(9.4%増)を予想し、500億円台の達成に向けて挑戦中だ。

 業績が好調な同社だが、過去には13年に初となるリストラを実施するという痛みを経験した。「第二の創業としてもう一度立ち返って、全社員が同じイメージをもてる言葉を考えた」(濱田社長)。それが「ズルしない会社」だった。

 「組織の中でズルをした、しなかったという倫理的なものだけではなく、自分たちの仕事が本当にお客様のアプトプットにつながっているのかを自分で受け入れて考えること」と濱田社長が語るように、「ズルしない」の言葉には、自分のエゴを捨てたうえで真に価値のあるものを生み出すべく考え抜く姿勢の意味を込めている。その先には、顧客と「共振」でき、差ではなく、違いを生み出せる会社像が生まれるという。

 組織のあり方は、上位下達のピラミッド型ではなく、社員一人ひとりが自立して分散したネットワーク型の全員経営を理想とする。注力すべき主要カテゴリを液晶ディスプレイ、CDレコ・fidata、光ディスクメディア、NAS、チューナー・キャプチャの5つに定め、プロジェクトごとの横のつながりで企業のトータル力を引き上げていく。

また、17年8月に資本業務提携したマクセルとの事業では「シナジープロジェクト」を設置し、これまでに2回の全体会議を実施。さっそく第一弾となる「プロジェクターたっち」を2月28日に発表して4月から市場に投入する。モバイルタイプのタッチソリューションという触れ込みで、机上投写のプロジェクターの新市場を開拓していく。(BCN・細田 立圭志)