ソニーモバイルコミュニケーションズはMWCの同社ブース内で、会期初日の朝一番恒例となっているプレスカンファレンスを行った。プレスカンファレンスには同社のEVP, Global Sales & Marketingの古海英之氏が登壇し、新製品や同社の取り組みについて紹介した。

ソニーの古海氏。ちなみに耳に装着しているのが新製品の「Xperia Ear Duo」

 まず古海氏は新しいコミュニケーションを実現するデバイスとして、「Xperia Ear Duo」を披露した。これは昨年、コンセプトモデルが公開されており、今回はその製品版。生活を変えるインテリジェントなビジョンを実現し、ソニーのテーマである「感動(KANDO)」を実現する、新しいユーザーエクスペリエンスをもたらす製品のひとつとして紹介した。

ソニーがクアルコムのRFFEを採用したことを紹介するクアルコムAmon社長

 具体的な製品ではないが、5Gに向けて通信の分野でもさまざまなパートナーと協業していることにも触れる。ここでクアルコムのCristiano Amon社長が登壇、ソニーが今回のMWCで発表したXperia XZ2/XZ2 Compactは、最新のSnapdragon 845だけでなく、クアルコムのRFFE(RFフロントエンド、アンテナからモデムまでの一連のソリューション)を採用していることに触れる。また、Snapdragon 845により最大1.2Gbpsの高速通信に対応していることもアピールした。

ソニーグループは音楽、映画、ゲームで世界トップクラスの企業を有する

 続いて内海氏は、ソニーがテクノロジーとエンジニアリングを根幹としつつも、事業ポートフォリオの強みを語る。これはソニーが音楽や映画、ゲームなどエンターテイメントというユニークなバックグラウンドを持ち、Xperiaが単なるスマートフォンではなく、エンターテイメントデバイスとして展開できていることを示す。そこで登場したのが最新モデルのXperia XZ2/XZ2 Compactだ。

Xperia XZ2/XZ2 Compactを披露する古海氏

 Xperia XZ2/XZ2 Compactのひとつの特徴は、4K HDR動画が撮影になったことにある。4K HDR動画の撮影は、家庭用機器ではビデオカメラのハイエンドモデルやレンズ交換カメラの最新の一部機種が対応を開始しているが、そうした映像専用機器ですらサポートが始まりつつある初期段階だ。

 Xperia XZ2/XZ2 Compactはスマートフォンとしては初めて、4K HDR撮影をサポートするモデルとなるが、そもそも4K HDR撮影できる家庭用機器自体はまだ珍しい。古海氏はプロクオリティの4K HDR動画をコンシューマーが気軽にスマートフォンで撮影できるようにすることで、ユニークなコンテンツが生まれると期待を見せる。

開発中のデュアルカメラ技術も紹介

 ステージの最後で古海氏は、新技術のスニークプレビュー(チラ見せ)として、開発中のカメラ技術を紹介した。これはデュアルカメラとソニー独自の画像処理プロセッサー「Fusion image signal processor」によるもの。細かい仕様などは明らかにされていないが、動画でISO12800、静止画でISO51200の撮影に対応するという。この技術がスマートフォンに採用される具体的なスケジュールなどは明らかにされなかったが、古海氏は「今後も注目いただきたい」とステージを締めくくった。

高感度の動画撮影。動画はリアルタイム処理が必要なので、高感度やHDRなどの処理にはかなりの処理能力が必要になる

高感度の静止画撮影。ここまで来ると肉眼ではかなり真っ暗に見える環境でも、薄明かりくらいに撮れてしまう