奈良女子大の学生らが開発した古代食風メニュー(26日、奈良市で)

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 古代の人も食べたくなるランチはいかが──。奈良県の「記紀・万葉プロジェクト」と、奈良女子大学(奈良市)の学生らの組織「奈良の食プロジェクト」が取り組む「古代食グルメプロジェクト『古都恋都(ことこと)ぐるめ』」は、古代の食材を用いたレシピを開発し、26日に奈良市でお披露目会を開いた。食をきっかけに奈良の歴史に触れ、地域をアピールするのが狙いだ。

 考案したのは「あおによし奈良の都のワンプレートランチ」。日本書記に書かれたチーズの原型といわれる蘇(そ)や、しょうゆのルーツとなった醤(ひしお)を使った「サトイモのおしゃれカナッペ」、県産干し柿で甘味を付けた「大和まなのカラフルおひたし」、古代米を混ぜた「雑穀入りプチプチごはん」など6種の料理を盛り付けた。

 開発は県が依頼し、昨年10月に始動。同大生活環境学部2年の松野友香さん(20)ら10人が携わった。価格は1944円で、同市の飲食店2店で3月中の限定販売。古都恋都ぐるめの特設サイトでレシピを公開し、奈良の新名物にしたい考えだ。