「これでよろしいでしょうか?」と言ってはいけない

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優秀なエリートには共通点がある。彼らは「真面目に、我慢して、一生懸命」ではなく、「ラクして速く」をモットーに、効率よく結果を出し続けている。まじめさと仕事のパフォーマンスは比例しない。24年間で5万人以上のクビ切りを手伝い、その一方で、6000人を超えるリーダー・幹部社員を選出してきた松本利明氏の新刊、『「ラクして速い」が一番すごい』から、内容の一部を特別公開する(構成:中村明博)

最後のひと言を「こう」変えよう!

 「これでよろしいでしょうか?」という言い方をしてしまうと、相手はゼロベースで物事を考えます。

 それぞれの役割や立場、性格の違いから優先順位・判断基準は異なります。あなたが考えたストーリーと相手のストーリーが一致するとは限りません。思いもよらない指摘をされる可能性もあります。

 一度指摘を受ければ、それを無視することはできません。指摘通りに提案を組み直し、再度確認してもらう必要があります。

 すると当然、他の部署の視点や論理とはかみ合わないところも出てくるでしょう。こうなると、「何とか着地点だけは合わせる」という不毛な時間と労力がかかることになります。

 ではどうするか。

 最後のひと言を「こうしましょう!」とするのです。

 すると相手は、「もう方法は決まっているのか。では、実現させるには何が必要なのか」という視点に頭が切り替わります。

 これは「解決志向」というカウンセリング技法の1つです。

 原因や前提を考えだしたらきりがありませんし、モチベーションも下がります。「どうしたいか」「どうやるか」に集中すると心が前向きに切り替わります。実現を目指す方向に心をスイッチすることで、現実的な第一歩を考えられるようになります。

「こうしましょう」のひと言で方向性さえ握れれば、8割がた根回しは成功したようなものです。後は枝葉の調整になるので根本的な衝突は起きません。調整の範囲でなんとかなるでしょう。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?

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