浅草グルメの中でも、他の街ではあまりお目にかかれない「どじょう鍋」。その老舗が、こちら『駒形どぜう』だ。ある意味、王道中の王道だが、それにはやはり相応の理由がある!

浅草デートで、ぜひ訪れたい同店の魅力とは!?




時代劇の一幕のような大座敷。ぎこちない座り姿も、どじょうに驚く姿も新鮮に映る!
『駒形どぜう』

「どじょう食べたことある?」「ない!」「じゃあ、食べに行こう」。そんな会話から向かったのは、浅草に本店を構える『駒形どぜう』。

どじょうは、江戸を代表する味覚のひとつ。数ある専門店のなかでも、『駒形どぜう』は創業1801年、徳川11代将軍家斉公の時代から続く浅草屈指の老舗。

この一角だけ江戸時代のまま取り残されたような、商家造りの店構えにも胸がわくわくと躍る。準備ができるまでは外で待機。

偶数月に行われる「江戸文化道場」に出演する落語家の提灯が並び、ある意味フォトジェニック。



靴を下足番に預けると、番号入りの番札を受け取る

帰りは代済の号札と靴を交換。そんな昔ながらのやりとりも老舗ならではで楽しい

客席は2階と地下にもあるが、ここはやっぱり創業以来の江戸情緒がそのまま残る1階の入れ込み座敷を選びたい


暖簾をくぐると、目の前には道場のような広い座敷が。これは狷れ込み座敷〞という江戸時代の風情をそのまま残した座敷で、テーブル代わりの板を挟み、腰を下ろして向かい合うのがユニークだ。

この席を予約したら、女性には事前に靴を脱ぐ旨を先に伝えておいた方がベター。

「なんかドキドキするね」。色っぽい彼女が今日は少し可愛らしい。



200余年変わらぬ味を守り続ける「どぜう鍋」(1人前¥1,800)。独自の下ごしらえをしているどじょうは、頭から尾まで丸ごと食べられる。一度食べるとクセになる美味しさ


ぐつぐつと煮えた「どぜう鍋」が到着。割り下の香りが食欲をそそる。

なかなか食べる機会のないどじょうだけに、初めて口に入れる瞬間を見合うのも楽しい。



活気あふれる座敷で鍋を囲む。隣の人と会話が弾むケースも多い


薬味箱にたっぷり入ったネギは食べ放題と江戸っ子さながらの気風の良さで、「昔はこんな料理を食べてたんだ」と彼女も感慨深げ。

猜歌ご遠慮下さい〞という貼り紙を見つけて笑ったり、「どじょうは江戸っ子の貴重なたんぱく源」なんてウンチクも披露したりと、ノスタルジックな雰囲気と珍しい料理に囲まれ、会話が止まらない。



薬味箱には七味と山椒がセットされている。江戸では七味を「なないろ」と読むそう


靴を脱ぐ効用は、家にいるような錯覚にも繋がり、いつもよりお酒がすすむ。そんな変化球も、浅草デートでは有効だ。



珍しい、どぜうの蒲焼(¥2,100)あは、甘辛の酒がススム味わい

旨みがしっかり詰まった、どぜう汁(¥325)