MWCの基調講演でMNO新規参入について語った三木谷氏

 Mobile World Congress(MWC)会期2日目の27日(現地時間)には、楽天の代表取締役会長兼社長、三木谷浩史氏が登壇。MNO新規参入に向けた意気込みや、楽天コイン構想を語った。

 三木谷氏は、海外の聴衆に向け、楽天そのものの事業内容を解説。「1997年に楽天を創業して、継続的に成長してきた。現在はグローバルで1200億ドルの総取引額があり、ショッピングだけでなくクレジットカードなど様々事業を行っている」と語る。メッセンジャーアプリViberを傘下に持つこともあり、総会員数は「1.2億。2020年末までには20億に達する」という。

基調講演は、楽天自体の紹介から始まった

 「最近、MNOビジネスに参入にすることを発表した」という三木谷氏だが、「流通総額の76%がモバイル、訪問者の86%がモバイルになっている」というように、楽天にとって、モバイルの重要性は以前より増している。「米VerizonはYahoo!を、AT&Tはワーナーを獲得しようとしている。キャリアとコンテンツやイーコマースが接近してきている」という業界のトレンドも背景にある。

楽天にとってモバイルの重要性は増している

 一方で、「MVNOのビジネスはドコモのネットワークを借り、150万のユーザーを集め、3年でシェア1位になった」とキャリアとしての経験も積んできた。三木谷氏は「ナンバー1のイーコマースがあり、MVNOビジネスも非常に成功していて、クレジットカード事業もある」としながら、「モバイル関連企業のゲームチェンジャーになる」と意気込みを語った。

個人向けMVNOでも、3年でシェア1位に躍り出た

ゲームチェンジャーになると意気込む三木谷氏

楽天コイン構想も語られた

 このほか、三木谷氏は「ブロックチェーンの技術を会員プログラムにどう使うか」と話しながら、楽天コイン構想を明かした。「IDをグローバルに統合して、ブロックチェーンを使ってコインを実現する」といい、楽天スーパーポイントをポイント以上の存在にしていく考えがあるという。

 基調講演後、会場を立ち去ろうとする三木谷氏のまわりには、報道陣が集まった。三木谷氏の主な一問一答は、次のとおりとなる。

――周波数割当の申請をしましたが、どのような感想をお持ちですか。

三木谷氏
 申請したこと。申請したことに感想はないな。(周波数を)受け取れたときに喜びの声を上げたいですね(笑)。

――準備は進んでますか。

三木谷氏
 準備は進んでますよ、一応ね。かなり急がないと間に合わないので。

――2019年のスタートはかなり早い印象もありますが。

三木谷氏
 世界的に見れば、そのぐらいでできるんじゃないかなと思いますね。

――勝算はいかがでしょうか。

三木谷氏
 勝算がなかったら始めないでしょ。(なかったら)馬鹿じゃないですか(笑)。ひとつ言えるのは、グローバルにいうと第4のキャリアというのは全部成功しているということ。これは事実として。ネットワークも新しいし、ビジネスモデルも新しい。やっぱりこういう新規参入があるのはいいことじゃないですか。

――料金体系のイメージはありますか。

三木谷氏
 そんなの今、言えるわけないでしょ(笑)。

――5Gへの対応はどうされていくのでしょうか

三木谷氏
 我々まだ入ってないですから。選ばれたらしっかりやっていきたいとは思いますけど、当然、5Gも見越した上でいろんなことは準備していきます。それも我々に有利な点。今までは、ファーストムーブアドバンテージと言われていましたが、これからはレイトムーブアドバンテージ。テクノロジーのジェネレーションが変わるので、過去のものを引っ張ってないことが強いと言えるのではないでしょうか。

――MVNOの楽天モバイルはどうされるのでしょうか。

三木谷氏
 テクニカルな問題はありますが、基本的には順次、MNOの方に乗り換えっていってもらうことは考えています。