恋愛研究家の六波羅ナオトです。

俗に言う「男っぽい女子」は大胆だったりサバサバした性格から、男友達のように付き合える女子っているんですよ。でも、それって男っぽいからといって恋愛対象にしないからこそ、男友達のように付き合えるってことを意味しています。しかし、世の中には、男っぽいのに恋愛対象になるような女性がいるんです。今回は、そんな男性から見てもカッコ良くて惚れ惚れする女子のお話です。

中古レコード店を営む元No.1キャバ嬢

美緒さんは都内近郊で小さな中古レコード店を営む、40代前半女性。古びた店内にはクラシックやジャズはもちろんのこと、往年のロックミュージシャンなどの中古レコードが所狭しと並んでいます。店舗の奥には、人がやっと座れるスペースがあり、そこに美緒さんは座っていました。正直、その店舗には似つかわしくない、派手めな顔立ちと年齢を感じさせない若さを兼ね備えた女性です。

筆者が店舗に入るなり、「来てくれたのぉ!?」と驚きながら歓迎してくれました。美緒さんと筆者は大人数の飲み会で何度かご一緒したことがあり、近くに座ったことを機に人生観や恋愛観などを話したことがある仲。その時に「今度お店に来てよ」と気さくに言われたので、別件で近くまで行った際に立ち寄ったのでした。

そもそも、飲み会で話したときに、「今は小さなレコード屋をやっている」「昔は六本木のキャバクラで指名No.1のキャバ嬢だった」という美緒さんの話に違和感を持っていました。その風貌やものごし、トークの聞き上手なところが元キャバ嬢というのは納得済みでした。しかし、水商売を引退したとは言え、現在の風貌からして中古レコード店の店主というのがどうにも想像がつかなかったのです。

実際に店に立ち寄ったその日も、10畳ほどの超ボロい店舗にいる彼女を見て違和感で一杯でした。キャバクラで働くことは無理にしても、高級クラブや会員制の飲食店でも十分通用するであろう容姿の彼女がなぜ中古のレコード店を?という疑問を真っ先にぶつけてみました。

美緒さん曰く、水商売は肌に合わず芸能事務所にも誘われたけど、それも固辞して夜の世界から足を洗ったそう。そんなおり、中古レコード店を経営しているという老婆に出会ったそうです。その老婆は、年齢のこともあり店を閉めようかと考えている矢先に美緒さんと出会って、一目見た瞬間に店を美緒さんに譲ろうと思ったとか。その話を聞いた美緒さんは、相当迷ったそうです。なぜなら、美緒さんの目から見ても儲かっていないお店に見えたから。

決して楽ではない道を選んだアラサー独身女子

しかし、お店で音楽を聴きながら老婆と話しているうちに、お店の雰囲気に飲まれていきました。会社帰りのお客向けに夕方から店をあけ、近所の人がポツポツと立ち寄って、聴きたいレコードを老婆にリクエストして店で聴いていく様子を美緒さんは目の当たりにしました。しかも、レコードを買っていかないお客にも嫌な顔一つせず、リクエストに応じていたそうです。そんな老婆とお客のやり取りや、街に溶け込む店の雰囲気に一撃で惚れ込んでしまったとのこと。

お店を譲り受ける決心をした美緒さん。老婆に支払う権利金をキャバクラ時代に稼いだお金で一括払いしました。この時、美緒さんは「このお金を回収することはできないだろうな、でもそれでいいんだ。やれるところまでやってみよう」と考えたそうです。元々音楽好きだった美緒さんは、日々音楽に触れて、音楽好きのお客さんとの会話を楽しみ、のんびり暮らせたらなと新たな道を踏み出しました。この時、美緒さんは30歳を迎える直前でした。

さて、お店を譲り受けた美緒さん。前途多難なお店の運営が待ち構えています。恋愛メソッド的な話が出てくるのは、〜その2〜の最後になりますが、今しばらくこの美緒さんの物語におつきあいください。

お金儲けをしようと考えていたら、店舗経営はこのご時世リスキーでもある。あえてのレコード、あえてのリアル店舗の選択は、彼女の人生をどう変えていくのか?

決して楽ではない店舗経営、口説こうとする上客をどうかわす……!?〜その2〜に続きます。