なぜ、韓国は女子カーリングに沸いたのか? マイナー種目が国民的人気を獲得した3つの理由

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【ニュース提供=スポーツ・ソウル】カーリングは、平昌五輪で最高の人気種目となった。

これには理由がある。

“興行3要素”といわれる成績、選手たちの興味を引くキャラクター、ドラマチックな試合展開が調和したからだ。

特にカーリングは、物体を投球する競技種目の中で唯一、投球した後も、構成員が目的とするポイントに送るためにチームが呼吸を合わせなければならない種目だ。チームワークが絶対的に重要となる。

そのうえ、スケートなど一部の種目で“いじめ騒動”が大きな波紋を広げた状況があり、10年以上にわたって呼吸を合わせたチーム精神が、より一層光った。

五輪直前に起こった連盟と選手団の対立

男子、女子、ミックスダブルスのカーリング代表チーム(慶北体育会)は昨年8月、執行部の内紛によって、韓国カーリング競技連盟が大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の管理団体に指定され、管理委員会が介入したことで、ほとんど正常に支援を受けられなかった。

2016年11月に政府レベルの支援政策として結成された競技パフォーマンス向上のためのTF(タスクフォース)チームが、昨年2月に発足。文化体育観光部と大韓体育会、平昌五輪組織委員会、冬季種目団体が参加した。

しかし、カーリング連盟内部の問題によって、代表チームはその事実を8カ月近く知らなかった。慶北体育会は、自ら練習予算や計画などを組んできたと主張した。

この事実がイ・ギフン大韓体育会会長に伝わり、カーリング連盟が管理団体に指定されたのである。

管理委員会が発足し、刷新に乗り出したが、それでも選手団と連盟内部は激しい対立を続けてきた。特に選手団は、五輪本番の競技場で事前に実戦トレーニングを行うことを望んだが、連盟は行政上の問題などを理由に受け入れなかった。

結局、代表チームは、五輪直前に時差が大きいカナダまで飛び、グランドスラムに参加することで平昌のリハーサルを行った。

全国民が沸いた日本戦の勝利

だからこそ、今大会の成績に意味があった。


ボランティアスタッフに囲まれる韓国女子カーリング代表


ミックスダブルスと男子代表チームは予選を突破できなかったが、五輪開幕前から試合が行われ、大会ムードを高めるのに大きな役割を果たした。

何より、カーリングについて、ただ石を投げて床や磨く単純なスポーツと考えていた世間の偏見を破ったという点が意義深い。

ストーン一つ一つに作戦が込められており、スイーピングは望む位置に運ぶのに決定的な役割をし、体力も必要な面白いスポーツだと悟ったのである。

好成績を挙げた女子代表チームは、さらに存在感を示した。

グランドスラム大会で世界最強のカナダを下し、銅メダルを獲得。メダル候補に挙げられていたが、期待以上だった。

予選でカナダ、スウェーデンなど世界ランキング1〜5位のチームを相次いで破り、1位で準決勝に進出した。4年前のソチ五輪で京畿(キョンギ)道庁チームが記録した韓国女子カーリング最高成績(3勝6敗・8位)をはるかに上回った。

そして、予選で敗れた日本と対戦した準決勝。


日本との準決勝に勝利し、涙を流す“メガネ先輩”キム・ウンジョン


エキストラ・エンド(延長)に及ぶ接戦の末に、最後のスローショットで勝負を決定付け、全国民が歓喜に沸いた。

この過程でスキップのキム・ウンジョンは、丸い眼鏡をかけ、クレバーな投球と勝負を決めるショットで“眼鏡先輩”という愛称を付けられた。キム・ウンジョンはスイーピングの際に「ヨンミ〜!!」と大声で叫び、リードのキム・ヨンミは大会最高スターの一人に浮上した。

乾杯の音頭も「ヨンミ!!」

2月26日に平昌五輪の江陵(カンヌン)選手村の国旗広場で行われた選手団の解団式でも、女子カーリング代表チームはもっとも人気を集めた。

司会者は、今大会の一番記憶に残るものとして、カーリング代表チームと「ヨンミ〜!!」を挙げた。

激励の言葉を送ったト・ジョンファン文化体育観光部長官も、「昨日の閉会式直後、国際オリンピック委員会(IOC)や外国メディアから好評を受けたが、気分が良くて乾杯の音頭で「ヨンミ!!」と叫んだ」と話した。

このとき、大型スクリーンにキム・ヨンミが映されたが、キム・ヨンミは、はにかむようにマフラーで顔を隠して笑った。

この日は、一部の警察・保安員たちも“眼鏡先輩”に写真撮影を求めた。眼鏡を外して長い髪を揺らして登場したキム・ウンジョンの隣に立った彼らの顔には、“おとなしい羊”のような微笑みが浮かんだ。

解団式の後、ボランティアスタッフと周辺関係者にもっとも多く囲まれたのも、女子カーリング代表だった。

【画像】メガネを外した“メガネ先輩”が超絶かわいい!!

(構成=李 仁守)