もし、今週末の予定が決まっていなければ、浅草デートはどうだろう。街自体が遊園地感のある浅草は昼からデートに最適!

たっぷり観光を頼んだ後は、浅草ならではの非日常を楽しめるディナーを。

向かうべきは、老舗の人気店! せっかく浅草に来たのだから、とことんその空気感に浸ろう!




名物の天ぷらに舌鼓!これってもはや温泉旅行の気分!
『中清』


ふたりで訪れるはじめての浅草。それなら、どっぷりと浅草の雰囲気に浸かりたい。

ならば、訪れるべきは創業当時の建物がそのまま残る老舗だ。江戸前天麩羅の老舗『中清』の入口には息をのむような迫力がある。



美しい中庭。飛び石や池の鯉など、昔ながらの庭園の情緒

浅草公会堂正面の路地を曲がると、奥に突如厳かなお屋敷が登場。

明治3年に建てられた数寄造りの建物が夕闇に浮かび、まるでジブリの世界に迷い込んだような非日常にトリップできる。

他の街にはない店構えから、そのアプローチまで、全てが非日常に溢れている。



優雅に泳ぐかわいい鯉たち。柄の美しさに目が奪われる。なかには品評会で1匹ウン百万円の高値がつく鯉も


店内にはテーブル席もあるが、雰囲気抜群で、しかも個室料がかからない離れの座敷が断然おすすめ。

離れに続く中庭には、池に大きな錦鯉が悠然と泳ぎ、その優雅な風景に心奪われ足が止まる。そんな粋なアプローチの連続技も、遊び慣れた港区にはない魅力だ。



夜は庭が灯籠でライトアップされ、一層ムーディーに

創業明治3年。店の歴史とともに時を刻んできた一枚板の看板

伝統的な江戸前天婦羅をいただこう!



厚衣でキツネ色にカラリと揚げた江戸前天麩羅。コースは祭¥7,500、神輿¥9,000、扇¥12,000


畳の匂い、掛け軸、花器に活けられた季節の花。老舗の温泉宿に来たような、そんな錯覚さえ覚える離れの座敷個室。部屋の間隔は離れていて、隣客の声が聞こえることもない。浅草の中心にあることを忘れるほどの静けさだ。

ここでいただく『中清』の天麩羅は、江戸前を貫き新鮮な魚介類のみ。コースの天麩羅は輪島塗のお重で提供されるのもこの店ならでは。

天麩羅は車海老、キス、穴子、メゴチなど、東京湾で獲れた魚介が中心。



ソフトボール大ほどの巨大な「雷神揚げ」(¥3,000)。中には芝エビと青柳の貝柱がぎっしり詰まっている


そして、中清を語るうえで外せないのが名物の「雷神揚げ」だ。

巨大とは聞いていたけど、これは想像以上。ふたりで顔を見合わせ「食べきれるかな?」と笑う。



離れの座敷個室はコース料理注文客のみ利用できる(2名〜)。雪見障子のガラスから中庭の景色が眺められるのもオツ!


浅草というワンダーランドで、明治にタイムスリップしたような空間とサプライズな天麩羅にはしゃぐ。

お金にモノをいわせるのではなく、こういう提案ができるのが、センスのいい大人ってことだ。



コースの〆は写真の小かき揚げの天丼ほか、天茶、小かき揚げとごはんから選べる。