西船橋駅(千葉県船橋市)と東葉勝田台駅(同県八千代市)の約16.2キロを結ぶ線路、東葉高速線。

この東葉高速線、運賃が高い。初乗り運賃が210円。始発駅と終点駅間は630円、定期代だと1か月で2万6400円もかかる。

ツイッターでは、

などと不満の声が多い。

なぜ運賃が高いのか。Jタウンネット編集部は2018年2月26日、東葉高速鉄道に疑問をぶつけてみた。

「返済は43年後の予定」


飯山満駅を出発する東葉高速線の車両(市川太一さん撮影、Wikipedia Commonsより)

運賃が高い理由は、「工事費の3000億円の返済にあてるため、その分運賃に転換しているため」としている。

東葉高速鉄道は、1984年に着工し、完成したのは1996年。工事時期がバブル真っ盛りだったということもあり、地価は現在より高く、用地買収の経費も高騰。また、高金利だったことも影響し、経費は3000億円にまで膨れ上がった。

工事自体は日本鉄道建設公団が行ったものの、経費の返済義務は同線を運営する同社が負うことになり、返済のために運賃を高めにしているという。

だが「高くしても返済にはまだまだ時間がかかります。43年後(2061年)をめどに返せそうです」と話した。