レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『ほ志の』のフォアグラ料理です。

ここ数年ですっかりスペシャリティコーヒーやクラフトビールの店が増えた下町、清澄白河。昨年11月にオープンした『ほ志の』は、地元生まれの星野直人シェフが、実家の寿司店をフレンチ割烹に衣替えしてスタート。すでに満員御礼の日が続いている。メニューを見ればその理由がすぐわかる。チーズやハーブ、香辛料を取り入れたフレンチ仕様の料理の数々。そのほとんどが千円以下というリーズナブルな下町価格だ。しかも“フォアグラ 大根 チーズ クスクス”850円、“名物ふわふわオムレツ フォアグラの鰹節”800円などフォアグラメニューが前菜、メイン、土鍋ご飯にまでズラリとラインナップ。

これは都内のフレンチレストランで腕を磨き、ダイニングや居酒屋のメニュー開発の経験もある星野シェフの秘密作戦! 「フォアグラの店と思ってもらえれば」と言うほどの徹底ぶりだ。写真の“フォアグラどら焼き”はバターのように消えていく舌触りのテリーヌ、キュートな甘酸っぱさの苺、コクのある黒糖を混ぜた生地とのバランスが絶妙。また、“鯵とフォアグラの炊き込みご飯”もフォアグラが適度なコクを生み出している。素材のハンガリー産フォアグラはフレンチでも使う良質なものと遜色ない。この春、フォアグラデビューしたい人、ここに集合!

フォアグラどら焼き¥780(写真右)、鯵とフォアグラの炊き込みご飯¥1,400(左上)。フォアグラに合う、ワイン酵母で仕込んだ日本酒「ARROZ」90ml ¥800(左下)。

ほ志の 東京都江東区白河1‐4‐13 TEL:03・6458・8820 18:00〜翌2:00(1:00LO) 日曜のみ18:00〜24:00(23:00LO) 不定休

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2018年2月28日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)