【占いトリビア】星座の境目に生まれた人は、前後どちらの星座の影響を受けるの?

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 星座と星座の境目に生まれた人に多い「あるある」として、「雑誌や本によって、自分の星座が前後する」「性格判断や運勢を見るとき、前後どちらの星座を参考にすべきか迷ってしまう」といったものがあります。今回は、星座の境目生まれの人が抱える、そうした疑問にお答えします。

■星座が前後するのは、「春分点」が年によって変わるから

 牡羊座、牡牛座、双子座……といった12星座は、正確には「黄道12星座」といいます。黄道とは、地球から見て、太陽が1年をかけて1周する軌道のこと。占星術では、春分点(春分の日)を牡羊座の0度として黄道を12分割して星座の区分を割り出していきます。

 しかし、黄道12星座の起点となる春分点は一定ではありません。そのため、星座と星座の境目は、その年によって1〜2日ほどズレることがあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

■春分の日=その年の星座のスタート地点

 ここで思い出してほしいのが、「春分の日は毎年同じ日ではない」ということ。2019年は3月21日ですが、2017年は3月20日でした。

 地球の公転は、365日と約6時間かかるため、太陽が春分点を通り過ぎる日時には毎年ズレが生じています。つまり、春分点を起点とする黄道12星座のそれぞれの星座の始まる日時も、その年によってズレが生じるというわけなのです。

 自分の正確な星座を知りたい人は、ホロスコープを作成できる無料サイトを利用してみましょう。この場合、生まれた場所と時間のデータが必要になってくるので、事前に調べておくといいでしょう。

■前後どちらの星座を参考にすべき?

 性格判断がしたいのか、運勢を知りたいのかで、参考にするべき星座が変わります。理由を説明しましょう。

■性格判断……始まり生まれは自分の星座を、終わり生まれは次の星座を

 星座の始まりのほうの生まれであれば、前の星座の影響は考えなくても大丈夫。すべての星座は、その前の星座の特性を否定することで進化するというルールがあり、星座の始まり生まれは、このルールが適用されるからです。たとえば、蟹座の始まりのほうの生まれであれば、双子座的なドライさの代わりにウエットな感性が強調されるといった具合です。

 一方、星座の終わりのほうの生まれである場合は、次の星座の特性を獲得しようと手を伸ばしている最中なので、次の星座的な性格を色濃く備えることになります。蟹座の終わりのほうの生まれが、獅子座的なアピール力を多分に持ち合わせているのはそのためです。星座の終わり生まれの人は、次の星座の特性を加味しながら性格診断を行うといいでしょう。

■運勢……ホロスコープを見るのがベスト

 運勢の出し方にはさまざまな方法がありますが、メジャーなものにアスペクト(天体同士が作る角度のこと)で吉兆を判断するやり方があります。太陽のアスペクトを見る場合、星座の始まりと終わりとでは約30度の開きがあります。そのため、どのタイミングで占っているかがポイントになってきます。また太陽だけでなく、月、水星、金星……といった他天体との絡みもあるので、実際には、運勢記事は当たらないことのほうが多いのです。

 運勢占いの精度を上げたい人は、ホロスコープを作成できる無料サイトで自分の三重円ホロスコープを出して読むのが一番です。ただ、初心者には読み方が難しいので占星術師に読み解いてもらうのがオススメです。

 占星術は奥が深いもの。占星術の仕組みを知って、暮らしに役立ててください。
(夏川リエ)※画像出典/shutterstock