ローソンのブランパン(画像: ローソンの発表資料より)

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 市場調査会社のTPCマーケティングは23日、糖質ゼロ・オフ食品市場に関する調査結果を発表した。それによると、商品、企業別ともにローソンのシェアがトップとなった。

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 この調査は、近年市場が急拡大している糖質ゼロ・オフ食品について、TPCマーケティングが2017年10月〜2018年2月にかけて実施したもので、2017年度の市場は前年度比38.1%増の290億円となる見通しである。2016年度の実績も同28.0%増の210億円となっており、このところの急増ぶりが著しい。

 糖質ゼロ・オフ食品市場は、従来、糖尿病患者向けの商品を通販で展開する企業が市場をけん引してきた。そのため、スーバーなどの店頭に並ぶ商品が少なく、市場自体もそれほど大きくなかった。

 しかし、2010年代に入って参入企業が増え、商品のバラエティ化や販売チャネルの拡大が進んできた。加えて、ここ数年、テレビや雑誌などで糖質に関する特集が取り上げられる機会が増え、消費者の糖質制限の食事に関する認知度が向上。その結果、健康な人の間でもダイエットや生活習慣病の予防のために取り入れる動きが広がり、市場が急速に拡大した。

 2017年度は、三菱食品が「食べるをかえる からだシフト」ブランドを発売したことで、スーパーの店頭などでは、同ブランドを軸に糖質オフ商品をコーナー化する動きが広がりを見せている。

 今回の調査結果のうち、企業別シェアでは、ローソンの商品シェアが40.7%の85.5億円でトップとなった。次いで、日本ハムの12.4%、26億円、明星食品が7.1%の15億円、紀文食品の6.3%、13.3億円と続いている。

 商品別・分野別では、パン類が構成比47.4%の99.5億円と最大となった。パン類は前年度比33.6%増となり、その中でもローソンの「ブランパン」シリーズが増大した。同シリーズは糖質を気にする消費者に支持されており、これまでに1億5,000万個以上を販売している。