不動尊のお膝元の門前仲町はふたつの顔を持つ街でした!深川不動堂、富岡八幡宮と由緒ある寺社がある門前仲町。のんびり過ごす昼グルメ、どっぷり酔いしれる夜グルメをご紹介!

深川不動堂、富岡八幡宮へ参拝に訪れつつのんびりと美食に舌鼓を打てる昼と打って変わって、夜はちょっぴりディープな飲み屋街に変身。その二面性がおもしろいこの街の三ツ星店をご紹介します。

門前仲町ツウに聞き、食べ歩きスタート!

 門前仲町は、編集戎誠輝とライター松岡芙佐江が歩きました。

 この街の一大観光スポットといえば、「成田山 深川不動堂」と「富岡八幡宮」。ここを中心に、甘味処、居酒屋など個人店が多くひしめきあっています。

 駅から降り立ち、「成田山 深川不動堂」に続く参道を歩く。松「深川不動堂がここに移ってきたのは明治14年だそうですよ」

 その後、関東大震災や東京大空襲で焼失しつつも再建され、平成14年に内仏殿が、平成24年に新本堂が落慶し、地元の人たちに長く愛されてきたことがしのばれる。

 不動明王様に「いいお店に巡り会えますように」とお参りし、参道を戻っていると、「永代寺」という小さな寺が。何気なく立て看板を読むと、以前は富岡八幡宮の別当として大寺院が建立。もともと門前仲町は、この寺の門前町として栄えていたとか。

松「このお寺が!?」

 明治の廃仏毀釈で廃寺になり、今の場所にあった付属寺院を改称して、名残を残しているらしい。富岡八幡宮は今でも立派な本殿があり、「江戸三大祭」のひとつとも言われる「深川八幡祭り」が毎年8月15日を中心に行われている。

戎「栄枯盛衰、歴史を感じます」

 ちょっとセンチメンタルな気持ちになりつつ、いざ食べ歩きの旅へ。さっそく参道途中にある『お招き屋・Didean』に立ち寄り、薬膳カレーや深川ちまきをいただく。

戎「化学調味料なしでこの旨み、すごいですね」

写真:薬膳カレー(自家製生ケフィアドリンク付き)980円

松「ちまきも味がいいし、愛オーギョーチ玉子のほろ苦いレモンシロップがたまりません」

 と、美味しいものをたっぷり食べて、センチな気持ちはすっかり吹き飛んだ。

写真:深川ちまき&愛玉子(デザート)セット980円

 実は門前仲町は、松岡が以前住んでいた街(2年だけですが)。

戎「たったの2年ぽっちで語るんですか?」

松「そこはアレですよ。門前仲町在住14年の友人のNさんから、情報をもらいました!」

 夜の散歩好きでいろいろなお店の常連であるNさんからザッと60軒近くのお店を教えてもらい、これに独自調査を加えてセレクト。これぞ三ツ星店! と感じた店をご紹介します。

 いろいろ歩いて感じたのが、昼と夜で街の表情が変わること。まずは『YAKITORI APOLLO』。昼はカフェ、夜は焼鳥店と聞いて行ってみると、外観内装共にミュージックバーと言われた方がしっくり来る印象だが、

出典: https://matomeshi.jp/articles/2735

松「焼鳥、美味しーい!」

戎「これはただ者じゃない。焼き方もいいですね」

 白レバーの大きさといい、とろける食感といい、さぞかしいい鶏を使っているのでは、と後日取材撮影時に聞いたところ、「確かに、ある銘柄鶏を使っているんだけど、『○×です』ってブランド名を公表するのってカッコ悪くない?」とのこと。美学と美味がぎゅっと詰まったお店でした。

写真:下から白レバー250円、モモ250円、ハツモト230円、SOUL230円、ツクネ250円

 住宅街にワイナリーありと聞いて興味津々で行ってみたのが『深川ワイナリー東京』。

 松「ワイナリーって大概クルマじゃないと行けなくて、運転手だけが犠牲になるんですよね」

戎「ここなら全員で楽しめる!」

 店内は販売&試飲スペース、夜からはフードも楽しめる空間になっていて、店内の窓からは大きなタンクが並んで見える。

松「ここでできたワインか、と思いつつ飲むと、無性に美味しく感じますね」

写真:山形産マスカットベリーA(赤)無濾過20ml100円、40ml200円、60ml300円、小売ボトル2100円

戎「ちょっとずつ食べられるフードがまたワインを誘います」

 タンクひとつにつき、1000本のワインができるらしいが、これでもかなりの小規模らしい。そして、ここでは醸造体験もできるんだとか(要相談)。

戎「結婚記念日とか、子どもの成人記念でワインを仕込むなんていうのもいいですよね」

写真:上 つくば鶏の自家製ガランティーナ500円、下 ビーフストロガノフとバターライス500円

松「一度はやってみたい!」

『支那そば晴弘』も、昼夜変わった顔を持つ店。ラーメンが人気なのは知っていたが、

松「ラーメン店でチリビーンズ? マリネ? ……うま!」

戎「餃子もあれば和風の煮物もあるし、まわりも結構一品料理を注文していますね」

写真:上からチリビーンズ500円、海老と香菜の実のマリネ500円、ピータン・くらげ・焼豚盛合わせ1350円

松「メニューに芋焼酎がたくさんあるから試してみたら、中華に芋焼酎もかなりイケる!」

 と飲み食いした後に食べたラーメンがまた最高でした。

写真:支那そば 醤油味700円

 こんな感じで昼夜別の顔を持つ門前仲町。一日中町内をぶらぶらするのもよし、ランチを食べた後のんびり清澄白河でサードウェーブコーヒーを楽しみ、お酒を飲みに戻るのもオツです。

 お酒といえば、門前仲町には人気の酒場がたくさんある。老舗は『魚三酒場』に『大坂屋』に『だるま』、新興店は、のレモンサワー特集で出てくる『酒肆一村』、立ち飲みの『折原商店』『ますらお』などなど。これに負けない実力派として私たちが推したいのが『びす寅』だ。一見、居酒屋風の店内に男性スタッフがふたり。私たちがビストロ系メニューを見つつ、前菜は食べたいが量が……と迷っていると「小盛りにしましょうか?」。グラタンもハンバーグも食べたいと思案していると「組み合わせられますよ!」と気さくに提案してくれる。そしてどれも味がいい!

出典: https://matomeshi.jp/articles/2739

写真:牛ホッペ赤ワイン煮 1800円

戎「手間暇がかかっているのがわかる出来栄えなのに、価格がリーズナブルでいい!」

松「気取りがなくて料理もワインも美味しい。こういうお店大好きです」

 ちなみにこの隣にある『BAR MARUISHI』は、松岡がちょっとだけアルバイトをしていた店です。フレッシュミントをつかったモヒートが美味しいので、ぜひそちらにもお立ち寄りください。

 その他、『多幸坊』では手書きの短冊に圧倒された。手当たり次第注文するとどれもアタリ。

戎「トロ、赤身、脳天の『本マグロ味くらべ』(1242円)とか、刺身系がどれも旨い」

松「同感。その上お手頃価格!」『あらばしり』では、年若いスタッフのふるまいに感心。

戎「ちょっと気が利いた創作料理が出てくるのもいい!」

松「また門前仲町に住んで、昼はのんびり美味しいものを食べて、夜は好き勝手言いつつ連日飲み歩きたいものです」