イブ・ミュアヘッド【写真:Getty Images】

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勝負を分けたラスト一投、英国の男子銀メダリストが分析「100回中99回成功できたはず」

 平昌五輪は25日、カーリング女子3位決定戦で日本は英国に5-3で勝利。カーリング史上初となる銅メダルを獲得した。第10エンドで英国のスキップ、イブ・ミュアヘッドのよもやのミスショットでメダルは日本に渡ったが、英公共放送「BBC」も運命の失投に注目。ソチ大会銀メダリストの名手は「100回中99回成功できたはずだった」と同情している。

 ソチ大会で銅メダルを獲得した英国。2大会連続を目指した戦いに、悲運が待っていた。第10エンドに迎えた英国のラストショット。逆転勝利を狙ったミュアヘッドの渾身の一投がミスとなり、日本の勝利をもたらした。

 特集では「4-3で迎えた試合の最終投で、スキップのミュアヘッドは同点で延長に持ち込むか、英国に銅メダルをもたらす2点を狙ういずれのチャンスもあった。しかし、スコットランド人は選択ミスを犯した。そして、日本は最後のポイントを手にした」と言及している。

 ミュアヘッドは「私は間違いなく落胆している。自分自身、チーム、そして、我々の旅路をサポートしてくれた全ての人を思い、がっかりしている。あのショットは間違いなく狙いに行った。あのエンドを取りに行ったけれど、最後のショットに失敗することはスキップとして厳しい」と語ったという。

英名手は2点狙いの決断支持「あのショットを狙ったことは100%正しいこと」

 日本相手に3度リードしたが、最終的には苦杯を舐めることになった。BBC解説者で元男子カーリング英国代表のソチ五輪銀メダリスト、デービッド・マードック氏の本来の実力ならミュアヘッドなら最後の一投を成功させたはずと分析している。

「英国にとってはこの五輪が間違いなく残酷な終焉となってしまった。イブ・ミュアヘッドのショットは100回中99回成功できたはずだった。だが、彼女のショットは強過ぎて(狙いとは)外れ過ぎた」

 2点を狙いながら日本のストーンをナンバーワンにし、スチールを許した最後の失投について分析。「リスクに対する究極の代償を払うことになったが、あのショットを狙ったことは100%正しいこと」と2点を狙ったミュアヘッドの選択は支持している。

「なんて残酷な瞬間だ。彼女たちについて話をするのはあまりに難しい。彼女たちが戻ってくると話しているのは素晴らしいことだ。継続する勇気がある。私はイブ・ミュアヘッドも復活すると断言する」ともマードック氏は語ったという。

 英国で絶大な人気を誇る美女スキップが平昌での挫折を乗り越えると力説していた。(THE ANSWER編集部)