接戦の末、銅メダルを獲得したカーリング女子代表【写真:Getty Images】

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藤澤のショットで重圧…ミュアヘッドに最後にミス「リスキーな攻撃で代償支払った」

 平昌五輪は24日、カーリング女子3位決定戦で日本は英国に5-3で勝利。カーリング史上初となる銅メダルを獲得した。敗れた英国のスキップ、イブ・ミュアヘッドは、第10エンドのミスショットで大逆転劇を許してしまったが、英メディアはその理由に日本のスキップ、藤澤五月が与えていた精神的な影響を指摘。第9エンドで「フジサワの見事なショットでプレッシャーが積み重なっていた」と分析している。

「イブ・ミュアヘッドが吹き飛ばしてしまい、英国カーリングチームは銅メダル決定戦で日本に敗れる」。こう特集したのは、英地元紙「エキスプレス」だった。記事では勝敗を分けたミュアヘッドのラストショットに注目し、こうつづっている。
 
「ミュアヘッドのラストストーンは日本のストーンを吹き飛ばすように計画されていた。だが、それは奏功しなかった。延長戦に突入する全ての希望を終わらせた。彼女はリスキーな攻撃で、代償を支払うことになった」

 3-4でリードされていた英国は最終投の時点でナンバー1ストーンを手にしていた。1点をキープすれば、延長戦に持ち越せたが、ミュアヘッドは2点を狙う戦術で勝負に出た。

布石となった第9エンド…「ミュアヘッドはプレッシャーを積み重ねていた」

 しかし、狙い澄ました一投がミスショットに。逆に日本が1点をスティール。メダルは日本に渡った。記事では、英国の美女スキップが藤澤による精神的な圧力に苦しんでいたと分析している。

「日本のスキップ、サツキ・フジサワによる見事なショットで、ミュアヘッドは第9エンドにプレッシャーを積み重ねていた。27歳はテイクアウトに試みに失敗した」

 藤澤は第9エンドの最終投でガードの背後に隠れる最高のショットに対し、ミュアヘッドはブランクエンドに持ち込むことができず。日本がこの時点で1点スチールし、4-3とリード。これが、奇跡的な日本勝利の布石になった。

 名手ミュアヘッドを巧みなショットで精神的に追い込み、歴史的銅メダルを演出した藤澤の活躍に、英メディアも脱帽していた。(THE ANSWER編集部)