抗生剤のおそるべき副作用とは?

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人は誰でも風邪をひく。しかし、いつもピンピンしている人がいる。彼らには「早期発見・即対処」という共通点がある。風邪をひきそうになっても悪化させないから、周囲から「風邪をひいているように見えない」のだ。では、彼らはいつ、何をしているのか?

本記事では、現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と医療統計データ、150近くの最新の医学研究論文や文献を総動員し、「医学的に正しい風邪対策」を紹介する裴英洙氏の新刊『一流の人はなぜ風邪をひかないのか? MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』から、内容の一部を特別公開する。(構成:今野良介)

風邪に抗生物質は効かない

「風邪薬」を服用するときの注意点は、「薬は毒になりうる」ということです。
不要な薬を飲むと、身体にダメージを与えることになります。

医者が処方するものや市販薬も含め、風邪薬は、風邪を「根治する」ものではなく、「症状を緩和する」だけです。適切な時期、適切な内容、適切な量で使って初めて、役に立つものです。

毒になる可能性が高い薬の代表的な存在が「抗生剤」(抗生物質)です。抗生剤を風邪の特効薬だと思っている人がいますが、非常に危険な考え方です。そもそも、抗生剤は「細菌」を殺す薬であり、「ウイルス」を殺す薬ではありません。

混同されやすいのですが、「ウイルス」と「細菌」はまったく異なる生物です。抗生物質は、細菌を破壊することはできるが、ウイルスには効きません。ウイルスを殺す薬は「抗ウイルス剤」です。

具体的には、風邪のほか、ノロウイルス、デング熱やエボラ出血熱などは、ウイルスが引き起こす病気です。一方、肺炎球菌による肺炎、大腸菌による膀胱炎、サルモネラ属菌による食中毒、溶連菌による咽頭炎などは、細菌が引き起こす病気です。

風邪の原因の8割以上はウイルスですから、ほとんどの風邪に抗生剤は効かないのです。「抗生剤でウイルス性の風邪が早く治った」という確かなデータは、世界中どこを探しても見当たりません。

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