中国人から見ると、日本人は杓子定規にルールを守る国民だという。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人の礼儀正しさは、時に中国人からすると恐ろしいと感じるようだ。大震災後でさえ落ち着いて順番に避難する様子や、配給で静かに列を作る被災者の画像が中国でも紹介され、多くの中国人を驚かせた。では、なぜ日本社会はこんなにも秩序正しいのだろうか。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本人にはルールしか見えていない」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人はいつどんな時でもルールに従っていると紹介。時間を守る、列に並ぶなど、子どものころからルールを守るように教えられている日本人は、それが習慣なのだろうと述べた。日本人のマナーの高さは認めて称賛しつつも、ルールを重視しすぎるあまり、ひずみも出てくるのではないかと疑問を呈している。

 たとえば、日本の会社では、遅刻というルール違反をすると上司に叱られ、同僚から白い目で見られるが、「どんな理由で遅刻したかは重要視されない傾向にある」と指摘。表面的な目に見える部分しか見ないのだと分析した。また、日本人は「生命が危険にさらされている時」ですら列を作ると指摘。緊急物資を受け取るにも列を作るが、たとえ緊急に必要な人がいても、「日本人は先に渡すことはしないだろう」と主張した。

 それで記事は、ルールを守るのは良いことであり、そこから恩恵を受けることも多いが、それゆえに日本人には人情味に欠けると主張。ルールを守らないことは恥ずかしいことになるため、日本人は面子を気にしすぎであり、見える部分にばかり気を取られているためだと結論づけた。

 確かに、ルールを杓子定規に適用すると人情味に欠けるというのはそのとおりであり、日本にはその傾向があると言える。この点、中国は全般的に人情味に溢れていて、臨機応変な対応をしてくれる人が多いが、時に人情味がありすぎてしまい、ルールも何もない状況になりがちでもある。いずれにしても「過ぎたるはおよばざるが如し」ともいえ、平衡を取ることが重要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)