訪日旅行を経験した中国人が、「日本には毎年でも行きたい」と思ってしまう大きな理由は? (イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国人の間ですっかりメジャーな旅行先となった日本。最近では、何度も日本を訪れるリピーターも増えており、満足度の高さを感じさせる。訪日中国人は旅行から帰った時、日本のどのようなことが印象に残っているのだろうか。中国メディアの百度百家は19日、「日本を旅行した中国人たちにとって最も印象に残っていること」に関する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者によれば、「身近な人たちの多くが、日本は毎年でも行きたい」と感想を漏らしているそうで、「こんな小さな国のどこに魅力があるのか」と不思議に思っていたそうだが、その大きな要因に「ほほえみ」があるという答えに行きついたとしている。

 中国では買い物などの際に店員のほほえみを見かけることは多くない。たとえ店を訪れた客であっても店員の「知らない人を見る目」は厳しい場合が多いと言える。しかし記事は、「日本では微笑みがどこでも見られる」と指摘。ショッピングやレストラン、さらには道を尋ねるときでも、出会う日本人はみんな微笑んでいると伝えた。それは「春風のような」さわやかなほほえみで、うっかりすると必要ないものまで買ってしまうほどだとその魅力を伝えた。

 お店でのほほえみは、ビジネススマイルに過ぎないという指摘があるのも事実だ。記事は、ビジネススマイルゆえに日本人の心は「抑圧」されていて、それゆえ恐れや苦痛、緊張を感じた時でも「ほほえむ」ことで真の感情を隠す傾向があると指摘。とはいえ、サービス業における「ほほえみ」が内心からのものではないとしても、そのサービスの質の高さは間違いないものであり、「日本人は尊敬されるべき」と述べている。中国の店ではどれだけお金を落とすかではっきりとした対応の違いを見せつけられるが、日本ではどの客に対しても「大金持ちと同じ」サービスを提供するため、やはり悪い気はしないのだろう。

 中国ではなかなか体験できない「ほほえみ」の魅力。ほほえみの国と言えばタイというイメージだが、中国人からすれば日本もそうだったようだ。ちなみに、この中国人筆者は個人的には「大阪が好き」だという。大阪人は「情に厚い」ため、中国人としては親近感があるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)